漫画感想/タコピーの原罪 下(タイザン5)





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8話から最終話「2016年のきみたちへ」まで収録。3カ月の間、ネット漫画の話題をかっさらった問題作がついに完結。毎週ジャンプ+更新の24時を皮切りに、Twitter上では様々な反応が見られました。

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ヒドイ家庭環境の3人。3者の運命が絡み合う中、タコピーはいつも横に居た。彼は地球を理解しようとしていたし、それをうまくできないことを悔やんでいた。不幸が不幸を呼ぶ中、タコピーが最後に選んだ選択は、、、。

 

あまりに登場人物が可哀想なので、創作物でもこういうものを生み出すことに賛否両論は出ています。こういう作風は話題になりやすいのは確かですが、それだけではここまで大きく耳目を集める作品にはならなかったでしょう。キャラクターだけでなく、背景や小道具、設定が緻密で、毎週提示される情報量の多さにびっくりしました。上巻に収録されている前半は特に顕著で、無限の想像力をかき立てる設定の洪水に溺れそうになりました。そして下巻では、その情報がすべて伏線となり収束し、タコピーと3人の運命を左右します。上巻、下巻を何度も往復しても、物語が薄まることなく、気付きを得ながら、ループを味わう楽しみがあります。

終わりが決まった短編だからこそ、クオリティをコントロールしやすいのでしょう。非常に手の込んだ設定と作画で、早くも今年の『このマンガがすごい!』など漫画賞の候補になるかと思います。タイザン5先生の今後の作品にも大注目です。

 

 





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