漫画感想/ハイパーインフレーション 3巻(住吉九)





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『ハイパーインフレーション』急展開を告げる第3巻、14話から22話が収録されています。

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ルーク&グレシャム対レジャット率いるガブール人の頭脳戦。相手を出し抜くための戦略で、裏をかきさらにその裏をかく。読者に全く予想させない展開の連続で、読む手がとまらなくなります。「漫画は、読者が予想できないような展開の連続にすれば面白い」とは言いますが、それを実行するのは至難の技。しかしこれはそれを成し遂げています。

 

 

 

ダウ―vsレジャット、世界最強を決めるバトル。明らかに構えていたレジャットが、なんで真っ直ぐになってるんだよこの絵は。

レジャットの自分の正義に拘る異常性が垣間見えるシーンも多く、キャラの魅力がどんどん積み上げられています。噛み千切られた頬を縫いながら、ルークの策略に気付いて逆上するレジャットの恐ろしさや、その直後の行動など、彼の行動原理やその悍ましさが如実になっていきます。

大陸に着いてからコレット、ヨゼン、クルツなど、今後も活躍するキャラクターが登場します。各陣営の目的がハッキリし、メンバーも固定されて少しわかりやすくなります。ここから何度も裏切られるから面白いのですが、こういうゾーンもあると読みやすいです。頭脳戦が全く通用しない強盗など、面白エピソードもはさみつつ、ハル姉の情報を仕入れていきます。

 

 

 

 

フルペコ、グレシャム、ダウ―との関係性も大きく変化します。状況の変化が各々の成長を促し、ともに修羅場を乗り越えた信頼が生む感情。全員ヤバいやつなのは間違いないですが、彼らが成長し、協力して困難を乗り越えていく王道の面白さも本作にはあります。そして、だからこそ裏切りや策略が反転したときのカタルシスも大きいのです。

 

 





One comment to “漫画感想/ハイパーインフレーション 3巻(住吉九)”
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