漫画感想/龍と苺 11巻(柳本光晴)





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海江田王座の過去と才能が明らかになる一冊

 

熱き将棋漫画『龍と苺』11巻発売しました。第98話「友達の家」から第107話「ルール」まで収録。表紙の海江田、スタンドみたいで面白いけど、本編読んでから表紙に戻ってくると感慨深いものがある。

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11巻の主人公は海江田。いままでむかつくおじさんとして苺の前に立ちはだかった海江田の過去が語られます。決して才能に秀でていたわけではなく、天才的な同世代の中では遅咲きの海江田。彼の若い頃からの境遇が詳しく語られ、彼の人間性がわかるにつれて、読者は彼の味方になっていきます。本作でここまで深く掘り下げられたキャラクターは初めてかもしれません。天才苺に倒されるかませ犬のようなキャラクターの中で、今回の海江田はひと際大きい輝きを残しました。

将棋界が舞台のため、年上のキャラクターが多い本作ですが、彼らも若いころがあったと思うと、格段に話が広がります。あのおっさんにも若いころがあって物語があって今ここにいる。もしくは去った。そう考えると、本作の世界観に深みが増し、だからこそ天才の無双がより一層激しく感じられるのかもしれません。

 

チラシ裏のコーナー
「一流の棋士は相手の強さを肌で感じるっていうけど、、」で、苺が近づいただけで奨励会員が慄くの、バトル漫画すぎる。突拍子もないけど、少年漫画の文法にのっとってはいるんだよな~




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