漫画感想/信長を殺した男 ~本能寺の変 431年目の真実~ 1巻(藤堂裕・明智憲三郎)





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第1話「逆賊」から第6話「彌介」まで収録。本作は、「本能寺の変」431年目の真実 を元に創作したフィクション作品です。

明智光秀と言えば信長を裏切った本能寺の変が有名であり、歴史の教科書で登場するのはそこだけでもあります。同じく織田信長は大うつけ・残虐なカリスマとして有名で、だいたいの日本人そのような認識でしょう。歴史研究家であり、光秀の子孫と伝えられている明智憲三郎氏は、そこに大きく疑問をいただきました。

 

 

 

日本で定説とされている人物像とは違う明智光秀や織田信長が描かれています。”定説”はベタになり過ぎてフィクション・ソシャゲなどでは、真逆だったり独自の解釈が加えられていることも多いですが、本作ではさらに踏み込んでいます。引用されている文献や解釈がどういうものかは素人にはわかりませんが、気合いの入った作画とその語り口に真実味を感じながら読み進められます。血の通った解釈に見えるので、新しい明智光秀像として、受け入れられるものでした。

延暦寺の焼き討ちでは、単純に「寺を山ごと焼き払った」という理解しかありませんでしたが、それに至るまでの過程・背景が描かれており、かなり印象が異なります。まぁ逆に寺側が悪者にされ過ぎてる感じも若干あります。やってることは合法的な山賊だし、お坊さんの人相悪すぎる笑。

黒人ボディガードとして有名な彌介のエピソードもあり、豊臣秀吉や徳川家康など有名人がひしめく時代。彼らの人物像についてもどういう解釈がなされるのか、続きが楽しみです。

 

 





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