漫画感想/大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック 1巻(植芝理一)





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永遠の青春を描き続ける植芝理一先生の最新作『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』の1巻が発売されました。

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父親の学生時代が繰り返しフラッシュ・バックしてくるのであれば、その相手を好きになってしまうのも仕方のないこと。フラッシュ・バックのシーンが思ったより多く、単純な過去というより”もうひとつの現在”のような意味合いを感じます。亡くなった父親が見せたくて見せている?ただなんとなく見ているわけではないだろうし、こういうところに意味を持たせるのがうまい植芝先生だからこそ、深いテーマが隠れているのではないかと邪推してしまいます。家族としての好きなのか、異性として好きなのか。いまのところドロドロした感じにはならずに、さわやかな淡い思い出として描かれます。ざっくり「ラブコメ」というくくりをしてしまうことがありますが、植芝先生が描くのは恋愛というより青春であり、「青春疑似体験漫画」とでも評するのがシックリくる作風です。誰もが持つ自分の中学生、高校生のころの記憶を、思い出すような作品を継続して描いています。本作のような思い出し、つまりフラッシュ・バックは植芝作品の原点にして王道かもしれません。

と、小難しい解釈はともかく、植芝先生が描く女性キャラがかわいいというのをお伝えしたい。ヒロインの大蜘蛛ちゃんはもちろん、同級生で漫研の一(にのまえ)など、魅力的な女性キャラが登場します。単純に絵として捉えた場合めちゃくくちゃかわいいわけではないんですが、表情とかせりふ回しとかの複合でとても魅力的に見えるんですよね植芝ヒロインズは。前作『謎の彼女X』でも、学生時代を思い出すような不思議な魅力を持ったキャラクターを生み出していた植芝先生。本作でもその手腕が遺憾なく発揮されています。

 

 

現在、こちら第1話「誰にも言えない悩みがあるのです」が全部読めます。植芝先生初めての人は、是非試してみてください。ハマると抜け出せない植芝理一の世界。これからどんな展開になるのか。続きが楽しみです。

 

 


チラシ裏のコーナー
実の母親ラブコメというすごいニッチなところついてきたなと思ったけど、そもそも前作は好きな人のよだれというテーマだったので、それに比べればさほどでもない気がしてきた。表紙は「あっかんべー」してますけど、女の子のこういうしぐさ、表情好きですよね植芝先生。俺も好き。




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