漫画感想/HUNTER×HUNTER 35巻(冨樫義博)





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計略謀略張り巡らされた船
状況把握に脳みそフル回転させる快感

 

全ジャンプ読者が待ち望んでいる『HUNTER×HUNTER』35巻が発売されました。No.361「辞退」からNo.370「観察」までが収録されています。ちょうど、今回の連載復活につながるところまでですね。

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いやー、もう登場人物が多すぎて、全然わからん!けど面白い!早くもっと続き読ませろ―!みたいな乾いた欲求を抱えたまま、ジャンプ連載時読んでましたハンタ。ジャンプで1話ずつ読むと、なかなか情報が繋がりにくかったのですが、単行本でまとめて読むと流石に理解できますね。しかもちゃんと理解できればできるほど面白い。王位継承権のある王子、王女たちと、その護衛者、外からきたハンターたちなどなど、名前がついているキャラ何人いるか誰か数えてます?最近、群像劇構造の作品は増えましたが、ここまで情報量を厚く盛られたら誰も勝てないんじゃないですか?

富樫先生は本当にすごい漫画家ですが、それでも「これ本当に一人で考えてるの!?」と思ってしまいます。上位の王子から護衛兼刺客が回ってくるルールや、政治的駆け引き、各々のキャラから、すべてが物語を面白く演出するためだけに存在を許されているような気がしてきます。面白さに関わらない余計なものは全くなく、すべてが物語を転がすための要素になっています。絵が、台詞が、ストーリーが、漫画とはすべてが絡み合う総合芸術なのだと再認識しました。

おそらく状況は、まだまだ序盤です。これからクラピカたちがどうなっていくのか、まったく予想が付きません。一人の漫画好きとして、ただただ次のページを待つのみです。

 

 

 

 

チラシ裏のコーナー

こんな緻密な群像劇、天才でも週刊で創造できるストーリーじゃないんだから、適度に休んで無理なく描いてほしい。完成度落とさず、少しずつ続けてくれることが一番ありがたいです。

 





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