漫画感想/彼方のアストラ 5巻(篠原健太)





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遥かなる未知に絆で立ち向かった宇宙冒険譚
大団円でここに完結

ジャンプ+で掲載されていたスペースサバイバル『彼方のアストラ』が完結しました。完結5巻には、カラーピンナップと本編38話から49話までが収録されています。

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4巻は大きな謎を生みだしたところで幕が引かれました。5巻は、その謎の解明から始まります。お互いの歴史を語り合い相違点を探し出します。そしてこの事件を引き起こした刺客との対決。アストラへの帰還と後日談。(普通より分厚いのですが)とても単行本1冊とは思えない、濃密なクライマックスです。いままで張りめぐらせた謎や伏線が綺麗に回収され、ほどけていく様は強いカタルシスを感じさせてくれます。そういえばこんなやりとりあったな、こんなことあったなと、一緒に冒険してきたかのごとく、カナタたちの旅路を思い出しながら読み進めました。

あと、この表紙、気になりませんか?こちら側を向いているキャラがほとんどいなく、広い宇宙空間に小さくキャラが描かれた表紙。漫画単行本の表紙には珍しい構図、言ってしまえば地味な表紙ですが、これも本編を最後まで読んだ後に見てみると、違った印象を受けます。船から手を伸ばし、絆を紡いで、手を伸ばしたその先に居るものとは。直接あったシーンではありませんが、5巻を象徴するようなイラストになっています。

 

 

“それはまるで暗闇に放り出され、困難を乗り越えながら目的地へ進んでいくこの物語そのものだったように思います。”

あとがきで、この作品の執筆について篠原先生直筆の文章でそう記されています。長く続いた前作とは違う未知なる世界に踏み出した漫画家。表現者の気持ちがアストラ号のみんなに乗り移ったのか、アストラ号からそんな気持ちをもらったのか。146日の冒険は終わりましたが、漫画家の旅はまだ続きます。

 

 

 

 

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