漫画感想/だがしかし 10巻(コトヤマ)





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噛めば噛むほど味が出る駄菓子みたいなコメディ
愉快な日常も終わりのカウントダウンが!?

 

アニメ2期も大人気放映中『だがしかし』10巻が発売されました。コトヤマ先生もツイッターで言及していますが、刊行ペースはやいですね。アニメの勢いに乗って攻める出版ですね。

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さや師ファンは、第157かし「茎レタス」第159かし「すっぱいスプレー」がお勧めです!コンビニのコーヒーが自分の煎れたコーヒーよりおいしいと聞いたさや師。ココノツに「目をつぶって口を開けて」と言われたさや師。恋する乙女かよ!!

ハジメさん好きは第161かし「ミルクの国」を読め!62ページが最高だ!料理する姿、コマの切り取り方がたまりません。俺にも作ってほしい!

第165かし「カメレオンキャンディー」第166かし「コーンポタージュ」は、ほたるとユタカの関係性を楽しむしっとりとした話です。オムニバスみたいにひとつひとつが独立したエピソードに思えてきますが、話の順序や構成がしっかり練られているのがわかります。ここらへんにコトヤマ先生の漫画力の高さが垣間見えます。

こんな感じで全話紹介したくなるほど、全話に見どころがあります。キャラ好きの視点でも、オムニバスの構成としても、短編コメディとしても、いろんな視点でも楽しめる話がぎっちりつまっています。まさに駄菓子の詰め合わせような作品なんです。

第170かし「約束」は、10巻を締めくくるにふさわしいエピソードです。冬休みの終わりに、夏休みの終わりを重ねてほたるを探すココノツ。この日常の終わりを告げるカウントダウンが始まります。あとがきでも「ラストのネームはできました」と書かれています。そして、そのひとつ前の第169かし「恋バナ」では、タイトル通り女性陣の恋バナが展開されます。ほたるの意味深なセリフの真意はどこにあるのか気になりますね。常にハイテンションで駄菓子のことばかり考えている駄菓子馬鹿のほたる。しかし、駄菓子以外のこともしっかり見えています。ハイスピードに駄菓子うんちくを語りながらも、自分のしたいこと、欲しいものはしっかり考えています。メインヒロインにして場をコントロールしている珍しいポジションのヒロインです。彼女がラストに向けて、どう仕掛けてくるのか。143ページ「私はわがままだから、全部ほしいのよ」と言ったときに見せなかったその表情、からの「恋バナでしょ?」で見せたニュートラルな表情。この真意を早く知りたいです。もっと読みたい、続いてほしい。終わりが来るのがつらいけど、彼女の選択も見てみたい。甘いのも、酸っぱいのも、辛いのも、苦いのも、全部ひっくるめて駄菓子の味、この作品の味、でしょうか。

 

 

 

チラシ裏のコーナー
『だがしかし』終わってしまうのさみしいけど、コトヤマ先生が次にどんな漫画を描くのか想像するとすっごい楽しみですね。漫画力がこんなに高い人、なかなか居ないので、いろんな作品手掛けてほしいです。




One comment to “漫画感想/だがしかし 10巻(コトヤマ)”
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