映画感想/LIVING the GAME -リビング ザ ゲーム-





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プロゲーマーたちの熱き戦いとその舞台裏を描いたドキュメンタリー映画『LIVING the GAME -リビング ザ ゲーム-』を見てきました。

主な出演者は、ももち、梅原大吾、チョコブランカ、ゲーマービー、ルフィ、ジャスティン・ウォンです。彼らの大会の様子やインタビュー、日ごろの練習が中心で、実況者アール、編集者豊泉、その他のプロゲーマーらも登場します。余計なナレーションはなく最小限のテロップだけで“ゲームで生きる人々”が描かれています。プロゲーマーという生き方を説明するのに、こんなにシンプルに、力強い映像が作れるのだと驚きました。大会の映像は、ジェームス・チェンやアールさんなど配信の実況音声をそのまま使っていて、格ゲー配信をよく見る人なら見たことある映像が多いです。それをつなぎ合わせて、インタビューを交えて効果的に編集されています。テレビ的な演出に慣れているとプロゲーマーたちが持つ物語の力強さに驚かされるでしょう。

格闘ゲームについて冗長な説明シーンが入ることはなく、それをプレイしている選手を描くことで、見ている人にわかってもらおうとしている姿勢が素晴らしいです。この作品はゲームじゃなく、人を、ゲームで生きる人を描く作品なのだと。またそれはゲームを理解している人には、さらに深く心に響く映像になっています。

格闘ゲーマーは大会で様々な相手と対峙します。本作ではそこで対戦相手に視点がスイッチします。EVOで優勝するもビデオゲームのプレイヤーという職業を選びきれなったルフィ、複雑な生い立ちから生活基盤の大切さを知るゲーマ―ビー、幼いころからゲーセンに通い成功しウメハラと伝説の一戦を繰り広げるジャスティン。ももちウメハラについては知っていましたが、海外プレイヤーの生い立ちについては初めて触れ、いままでより深く格闘ゲームプレイヤーのことが好きになりました。彼らもまた、プロゲーマーの一人としてゲームで生きているのです。そんな人間たちが切磋琢磨し、しのぎを削っている格闘ゲーム文化が誇らしくもあります。

業界のレジェンドであり、随一のスタープレイヤーであり、最前線で戦い続ける現役選手のウメハラ。それを追うももち。いままで勝ちきれなったももちは、ついにカプコンカップ2014とEVO2015で優勝します。しかし、ももちが結果を残せば残すほどウメハラに届かないことがわかってしまいます。「目立つプレイではなく優勝するのがプロ」と言うももち。「勝つだけではなく人を沸かせるプレイをする必要がある。そこに価値がある。経験しているから実感がある」と言うウメハラ。ウメハラの背中を追い続けるももちが挑むカプコンカップ2015とその後の決断とは。

 

“e-sports”や”プロゲーマー”という単語がメディアを賑わすようになりました。賞金の高さやゲームの楽しさなどプラスの側面ばかりが強調されますが、ゲームで生きる人々の抱えているものはそんな単純なものではありません。ゲームへの無理解、不安定な職業、常に競争に身を置く辛さ。格闘ゲームが好きな人は、プロゲーマーやそれを支える人々のバックボーンを知ることでさらに深く楽しむことができるでしょう。プロゲ―ミングシーンを知らない人には、e-sportsの盛り上がりの裏にあるものを、是非知ってほしいと思います。多くの方に見てほしい作品です。

 

 

 

 

思い出ブログっぽいコーナー

休みの都合で、今日しか見るタイミングがない!ということで、朝も早くから渋谷はシアターイメージフォーラムへ。渋谷の青山側?はほとんど来たことなかったので、ちょっと迷った。が、迷う前提で来たので、10時半前に着いた。間に合ってよかった。

ミニシアター系の映画館初めてだったので、ちょっと入りにくかったです笑。待機場所もないので、受付でチケット買ってから近所ぶらついて時間潰してもどってきました。

整理番号順で入場でした。平日昼間で10人くらいしか居なかったのでどうでもよかった。周りは20代男性ばかりでおそらくみんな格ゲーファンでしょうね。11時と21時の2回上映なので、平日21時の方が混むのかな。上映期間未定なので興味がある方はお早めに。

 

以下、重箱のすみポイント。

全体を通してウメハラが超かっこいい。語っている内容そのものはインタビューや自書と重なるんだけど、こういうドキュメンタリー演出で映像化されると本当にシビますね。ウメハラ好きはそれだけでこの映画大満足できるレベル。

場面のほとんどが大会会場とゲーセン、そしてももち&チョコ宅。華やかなイベント会場と生活感あふれるアパートの対比で、ももちの所帯じみてる感じがすごい。このころはまだ忍ismのスタジオスカイもなく、自宅の一角でゲーム練習しています。2人の生活感がまたゲームで生きるという感じしていいですね。チョコちゃんが鯖焼いてるシーン大事。

最後の舞台はカプコンカップ2015決勝なのですが、そこでは今まで登場した5人がだんだん敗退していくんですね。あれだけ真剣に取り組んでも負けていく。優勝には届かない。作中で、主人公ももちが倒すべきラスボスとして君臨するウメハラ。そしてウメハラが決勝戦で敗北します。かずのこに。ボンちゃん、ときど、マゴさんとかはちょくちょく登場するんですけど、ここにきて全く登場しなかったプレイヤーが優勝するのかよ!!って格ゲー知らない人は思うんでしょうね。フィクションじゃなくてドキュメンタリーだから、事実だから仕方ないんですけど、なんかすごい笑えました。あの笑顔で細い手を振り上げて最高に空気読めてない登場が最高にかずのこっぽくて面白かった。

ももちが移動投げについて「60秒の1秒が求められる入力で安定して成功させるのは難しい。でもミスったら精神的動揺もあるし、0.何%でも成功する可能性を上げるために練習する。」から、投げスカりで負けるシーンがある。これ見てる人はももちがミスって負けに見えると思うんだけど、相手はバクステしてるので読み負けしてるだけですよね?(スト4のバクステ始めって投げられないですよね?間違ってたらすいません)ここはミスリーディングなのか、わかりやすく演出したのか意図がわかんない。

あと、今週末3/10がゲーマービーの結婚式らしいです。おめでとうございます。





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