漫画感想/ぼくたちは勉強ができない 8巻(筒井大志)





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文化祭ジンクスの結末はいかに!?
今後の伏線になるエピソード満載の8巻

 

アニメ化も発表されますます勢いに乗る『ぼくたちは勉強ができない』最新8巻が発売されました。表紙は、8巻のメインエピソード文化祭!うるかちゃんのこの衣装が見れるのは表紙だけ!?

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8巻は、模擬面接、水泳指導、文化祭と非常に盛りだくさん。おそらく今後の伏線になるであろう重要なエピソードが濃密に展開されます。

 

問61.は入試面接試験の面接練習。もちろん相手は桐須先生。ヒロインズの面倒を見てばかりの成幸にスポットがあたります。彼自身について考えさせられる話はたまに挿入されますが、なかなか確信めいた展開はありませんでした。彼はどういう進路を目指すのか。これは本作のラストを想像するのに大事な要素になります。それにつながるような重要なシリアスエピソードです。しかし本作の素晴らしいところはそういった重要エピソードとお色気コメディを両立させるところ。なぜか突如として繰り広げられる桐須先生のコスプレショウに、読者は歓喜の涙を流すでしょう。ほんとなぜチャイナ。

関城紗和子。緒方を好きすぎるサブヒロインです。彼女が緒方を好きになった理由が明かされます。緒方の”人の心を理解したい”という目標は、却ってこういうところから解決するのかもしれません。関城さんの気合の入った私服かわいい。

問64.からは文化祭です。本作では勘違いや聞き間違いを使ったコントっぽい構成が多く、1話完結できれいにまとまっています。文化祭では、それが6話にわたって繰り広げられます。3-fのうどん屋、3-A演劇、水泳部のライブ、桐須先生のディスカッション、軽音部ライブ。ぼく勉キャラ全員を巻き込んで繰り広げられる、よくできたコントのような展開。そして、いろんな伏線がからみあいすべてのトラブルが解決していく流れは読んでいてとっても爽快です。

学園祭のジンクス「花火があがった瞬間に触れあっていた男女は必ず結ばれる」これは、『ニセコイ』のペンダントのような、物語の大きな軸となる謎として、ここで提示されました。物語としてこの事実はひっくり返しがたく、もしこの時触れ合っていたヒロイン以外と結ばれるなら、問64.ラストの念押しはなんだったんだろうか、、となってしまいます。185p上の2コマを考えると、この2人以外?そうすると、、、などいろいろ妄想してしまうところではありますが、はたして結ばれるヒロインはだれなのか。ラブコメはラストがわからないからおもしろい。『ぼくたちは勉強ができない』最後まで目が離せない作品です。

 

 

 

チラシ裏のコーナー
問63に必要性をあんまり感じてなかったんだけど、文化祭の水泳部with桐須先生の展開を考えると、ここでうるかと桐須先生を結び付けておく必要があったんですね(多分