漫画感想/源君物語 16巻(稲葉みのり)





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現代の源氏物語、完結

8年間ヤングジャンプで連載された『源君物語』が完結、最終16巻が発売されました。338話「今の声」から最終話「卒業」と番外編「人道外れた研究」が収録されています。表紙は香子さん&ヒロイン大集合扇子。カバー裏は笑顔の眩しい香子さん。

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机に負けた主人公

住み込みバイト先で明石夢告との逢瀬を繰り返す源君。しかし住み込み中だけの恋人として、決してそれ以上は認められない。そして、思わぬ人との再会によって源君は、知らなかった自分を知ることになる。

夢告さんや夕さんにだけでなく、結局だいたいのヒロインに源君の気持ちはバレていたんでしょうね。あれでみんなに気持ちを悟られていたというのは結構怖い話ですが、それもみんな源君のことを好きだからこそわかってしまう女の勘みたいなものでしょうか。いままでのヒロインが大集合する展開はアベンジャーズみたいで変に燃えます。全員集合する必要性はあまりないのですが、集合やりたかったんでしょうね。無理矢理でもこういう展開燃えるのはわかる。「あ、朝日の目、見ーれーなーいー」と親友から目をそらす月子好き。最後まで体の関係がなかったのはお子様二人と朝日だけ?朝日はある意味特別なポジションでしたね。

後半、香子さんと結ばれる展開は、非常にエロいながらも感動的でした。いままでほとんど表情を顔に出さなかった香子さんが恥ずかしがりながらの「気持ちよくなってしまっただろうが」は反則。源君じゃなくても興奮してしまいます。69のシーンなどじっくり描写されているので、本番のシーンは少なくても満足度は高いです。大ゴマで「光海が胸に飛びつかない、、、だと!?」はちょっと笑ってしまいました。たまにある真面目に重要ではないようなことを大ゴマでやるの、島本和彦っぽさを感じてしまう。ラスト3か月の日々での香子さん、いままでより表情豊かに見えるのは気のせいではないはず。

様々なヒロインに囲まれて過ごした日々。最後牛乳を飲めるようになった源君は、いじめられていた元凶を忘れていきました。読者もそういえばいたなと思えるくらいに記憶が薄まっていたと思います。登場ヒロイン全員(エロ漫画的な意味で)完全攻略というわけではなかったり、エロコメお約束から外れた展開にそわそわさせられました。少ページ連載に焦らしが多いセクシーシーンが相まって雑誌ではかなり焦らされました。他のエロコメにはない独特なテンポとセクシー描写は非常に目を惹きました。ヒロインと仲良くなるまでの交流描写や、エッチシーンでも挿入までが丁寧に描写されており、青少年のいろんな参考になったのではないでしょうか笑

稲葉みのり先生の次回作も楽しみにしています。

 

 





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