漫画感想/いつかみのれば 1巻(西あすか)





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百合×格闘ゲーム!?謎の組み合わせが話題の『いつかみのれば』の単行本1巻が発売されました。主人公揺篭みのるがプロゲーマーを目指す少女 四条と格闘ゲームに出会い、その楽しさに目覚めていくお話です。登場人物は女の子ばかりですが、百合漫画というより少年スポーツ漫画に近いストーリー構造をしています。主人公が新しいスポーツに出会い、それにのめりこんでいく。スポーツを通して出会う仲間やライバルたち、、というジャンプでよく見かけるスポーツもの、のスポーツ部分を格闘ゲームに置き換えるとわかりやすいです。

作中で扱われる格闘ゲーム、アイアンキャットデストロイヤーズ7は、大人気3D格闘ゲーム「鉄拳」がモデルになっています。レバーニュートラルで立ちガードになることや、キャラクターデザインが似ているので。『バトルメサイア』など、格闘ゲームを題材にした作品では、2D格闘ゲームを扱うことが多く3D格闘を扱うのは珍しいです。個人的には、2Dより3D格闘ゲームの方が、初心者が覚えることが多く「初心者である主人公がゲームに出会ってうまくなる」という流れを自然に説明するのが難しいと思います。しかし本作では物語の展開を損なわない程度に、しっかりと丁寧に3D格闘ゲームの基礎を説明しています。格闘ゲームに初めて触れる主人公に説明する形で、操作方法、フレームや駆け引きの仕組みの説明ページがあります。この説明ページの出来が非常に良いです。このまま初心者向けテキストとして(キャラを鉄拳にしたのを)鉄拳筐体に張っておいてほしいくらいです。「スカ確」や「暴れ」の仕組みも説明されているので、3D格ゲー初心者によくある「なんかよくわからないままハメ殺された」が減り、なんでこちらの攻撃が当たらないで上級者の攻撃ばかりあたるのか、が理解できます。

他にも、
・ゲーセンでゲームするために昼飯節約
・格闘ゲームは何がおもしろいのか?
・使用キャラクター選び
・「勝つ気あるの?」
・初心者が勝つためにすべきこと

など、格ゲープレイヤーなら絶対経験する葛藤やあるあるネタがあらゆるところにちりばめられていて格ゲー好きにはたまりません。格ゲーを始めたい人は指南書として読んだり、経験者は初心者のことを思い出して懐かしく読んだり、いろいろな楽しみ方ができる一冊です。





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