漫画感想/中間管理録トネガワ 5巻(福本伸行・萩原天晴・三好智樹・橋本智広)





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福本先生の出世作カイジの悪魔的スピンオフ『中間管理録トネガワ』の5巻が発売されました。月刊ヤングマガジンに連載されていますが、ヤンマガ本誌やヤンマガサードなどにも頻繁に出張し、12月発売の4巻から半年で刊行です。このマンガがすごい2017にも選ばれており、いまノリに乗っている作品です。

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◆収録エピソード
・黒服の人事異動
・利根川と黒崎
・女性黒服
・利根川にコミットする黒服
・太鼓持ち
・帝愛ツイッターの中の人
・プッチンプリン
・トネガワvsハンチョウ

4巻では数話にまたがる中編のエピソードもありましたが、5巻は1話か2話完結のエピソードに戻りました。そしてどれもキレッキレ、珠玉のエピソードばかりです。人事異動や女性社員、上司の太鼓持ちなど会社組織あるあるネタなのですが、福本先生の作り上げたキャラクターやフォーマットに当てはめると、面白くなってしまう。作画やネームの持つ底力を感じます。
体育会系の堂下、太鼓持ちの八乙女、まさかの妹萌えだった左衛門など、いままで区別がつかないとネタにされていた黒服にも豊かな個性が生まれ、キャラ立ちしてきました。区別できないネタで引っ張るのはこれ以上限界だと感じたんでしょうね。新キャラの顔も差別化され、見分けがつきやすいようにデザインされている気がします。この5巻で一気に黒服に愛着わきましたね!今後は黒服の個性をいかした話が多そうで楽しみです。黒服の恋話とか、休日何してるのとか、そういう話が読みたい! 派遣の津久井なんかはまだ数コマしか登場しておらず、これからどういった話に登場するのか楽しみです。

恒例の書き下ろしでは、『1日外出録ハンチョウ』同時刊行を記念したトネガワvsハンチョウを収録。トネガワとハンチョーが出会うとき、どんな反応が起こるのか必見です。

余談というか妄想
現在、近代麻雀連載中のアカギで、ワシズ様が一人一人の黒服の名前をしっかり覚えていたという心温まるエピソードがありましたが、トネガワの黒服差別化もこれがオーバーラップしてる気がします。そのうち、黒服だけで4コマ漫画とか黒服スピンオフ作れそうですね。