【漫画感想】HUNTER×HUNTER 34巻(冨樫義博)





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少年漫画界の至宝『HUNTER×HUNTER』の最新34巻が発売されました。2016年6月に33巻「厄災」が出てから一年ぶりの刊行です。34巻「死闘」にはNo.351死闘からNo.360寄生までが収録されています。主な内容は、クロロvsヒソカのバトル、そして暗黒大陸への出港 の2本立てです。特に、前者の戦闘は、能力系バトルの頭脳戦として漫画史で1、2を争うほどのエピソードです。複数ある能力をどんどん明らかにしていくクロロ。それを聞いて相手の手順を推理しながら、動きを読み対応していくヒソカ。その読みは合っているのか。作品内で最強かつ最狂な2人が交差するその結末は、、、。
戦闘中、語り部としてヒソカが使われていることで、ヒソカの思考を読者はトレースできます。とても複雑な心理戦の駆け引きですが、ヒソカ思考をベースに理解しやすく演出されているのは流石です。線画の書き込みはさほど多くありませんが、戦闘する2人と観客たち100人からなる非常に多くの人物を、見やすく、動きを感じられる画になっており、省かれた線すら動きを表現する演出に感じられます。線、カメラ視点、擬音、ひとつひとつに富樫先生の念を感じます
動きの激しい前半の戦闘パートとはうってかわって、後半は静かな展開が中心になります。クラピカの静かな思考、判明した情報と自らの能力を根拠とした推理。ハンターは戦闘だけでなく、こういう展開のファンも多く、ハンターだなぁ!富樫だなぁ!とワクワクしてきます。
巻末には、富樫先生自らによる「クロロvsヒソカ解説」が収録されています。2人を戦わせた理由、あの展開について、これからについて、作劇マニュアルと勘、たった2Pの短い文章の中に富樫ファンが知りたかったことがつまっています。漫画家が文章で答えや理由を語るのは少しズルい気もしますが、ファンなので細かいことは気にしません!もっと教えてくれ!!
少年漫画の生ける伝説『HUNTER×HUNTER』。休みながらも長期間連載が続いているため、一度離れると復帰しにくい作品でもあります。数々の伏線、魅力的なキャラクターなど続けて読むことで深く味わうことができる作品です。現在Kindleで各章1巻分程度無料で読めます。途中で脱落してしまったエピソードから復活してみるのはいかがでしょうか。また、ジャンプの連載は、ちょうどこの34巻からの続きになります。この伝説を追わないのは勿体無い!あなたも漫画界の暗黒大陸に、足を踏み入れてみませんか?

 





One comment to “【漫画感想】HUNTER×HUNTER 34巻(冨樫義博)”
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