漫画感想/新テニスの王子様 30巻(許斐剛)





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『新テニスの王子様』30巻です。293話「革命」から302話「零感のテニス」まで収録。

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手塚vs幸村。許斐先生が3年前から構想を練っていたというだけあって、彼らのいままでをすべて踏まえた、重厚な展開となっています。重い物語を持った2人がすべてを賭けて、すべてを清算するバトルを繰り広げます。

日本を捨て敵となった手塚を、日本メンバーは各自様々な心境で捉えています。それでも日本代表として、すべてを幸村に託し、一心となって戦う光景は胸を打ちました。テニプリは、キャラクター同士の心のやり取りが非常に繊細で、テニスという1対1、2対2の競技以上のものを多く見せてくれます。週刊時代から含め、非常に長く、長く細かく大事にキャラクターを描いてきたからこそのご褒美がこの一冊に詰まっています。

 

 





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