漫画感想/よふかしのうた 6巻(コトヤマ)





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『よふかしのうた』6巻が発売されました。第50夜「始まりは花だった」から第59夜「みんな嘘つきねぇ」までが収録されています。表紙は吸血鬼殺しの探偵鶯アンコ。躍動感あふれるポーズの彼女があんなことをするなんて、、。

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吸血鬼キクに恋する夕マヒルは、自らが吸血鬼になるか迷う。コウはなぜ決断できたのか。自分はどうしたいのか、、。今日も夜がふけてゆく、、、。

急にテンポ感が変わりましたね。コメディ要素は薄れ、物語の根幹にかかわる流れが生まれました。吸血鬼という存在、弱点、過去。いまだ明かされぬ謎に一歩一歩近づいていく感じがいいですね。第53夜はコウの恋バナを酒の肴にするためだけに拉致ってくるエピソード。閑話休題のコメディ回ではありますがナズナの変化を感じられるエピソードになっていて設定に深みが増します。

吸血鬼や吸血鬼候補たちが、何を求め、何をし、何のために吸血鬼になった(なろうとしている)のかがだんだん整理されてきます。人がなぜ生きるのか、みたいに言うと大げさに聞こえますが、この年代はそういうのを求めがちですし、初恋なら恋愛なんて一事が万事、人生のすべてと感じるでしょう。ちょっと痛い中二病のような空気感と、かわいいヒロインたち。青春の風を思い出す、素敵な一冊です。





One comment to “漫画感想/よふかしのうた 6巻(コトヤマ)”
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