漫画感想／ゲーミングお嬢様 1巻（大@nani・吉緒もこもこ丸まさお）

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格ゲー×お嬢様＝お排泄物おもしれぇですわ

Twitterで話題沸騰の格ゲーお嬢様漫画『ゲーミングお嬢様』がついに単行本化されました。ROUND1「私より強いお嬢さまに会いに行きますわ」からROUND12「伝統文化の重みを知り、伝統文化を超えていくのですわ」と番外編が収録されています。

本作は一言でいえば、”格ゲー文化にお嬢様の皮を被せた”漫画です。格ゲープレイヤー特有の傲慢から来るウザさ、自らが最強と信じるエゴ、そのエゴとエゴがぶつかり合う熱さ、すべてをお嬢様というオブラートに包んで読者に届けます。意味不明な勢いに負け読み進め、気が付けばあなたも格ゲーにどっぷりとハマっているでしょう。複数プレイや協力プレイが主流の現在、完全なるタイマンで勝負するゲームなぞ、格闘ゲームくらいでしょう。だからこそ、プレイヤーはその勝ち負けに自分の存在意義を賭けます。

格ゲーあるあるをふんだんに用いたコメディの中に、キラリとひかる真剣勝負の妙。ROUND9から始まる百貫寺張子戦では、格ゲー心理戦の醍醐味を外連味たっぷりに表現しています。相手の気持ちを察することが格ゲーでいかに重要か。そしてそれを裏切ること。楽しい。苦しい。すべての感情を握りしめて、お排泄物つまんねぇ対戦をやるのですわ。

“濃い”プロゲーマーたちに魅せられた大@nani先生が40日で描き上げた作品を原作として、吉緒もこもこ丸まさお先生が作画表現をブラッシュアップした本作。流行りのe-sportsに留まらない、ゲーセン時代の熱き風が吹く、お嬢様の活躍にこれからも目が離せません。