漫画感想/彼女、お借りします 19巻(宮島礼吏)





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週刊少年マガジン掲載の大人気ラブコメ『彼女、お借りします』最新19巻が発売されました。満足度158「彼女と彼氏②」から満足度166「彼女と涙②」まで収録されています。表紙は大人セクシールックに身を包んだ千鶴。この衣装選んだ人はセンスいいよ(他意なし)。ポーズまでかわいい。カバー外した表紙中までかわいい。

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19巻は一冊丸ごと千鶴回。祖母を亡くし悲しみの淵に沈んでいる千鶴を慰めようと一日デートを計画する和也。しかし意外と元気な千鶴に、おもてなしデートは空回り!?

大満足の千鶴デート回。ニヤニヤしながら、あっという間に読み進めて気が付けば宮島先生のあとがきを読んでいました。他ヒロイン出てこないのは、あとがきの指摘で初めて気が付きました。それくらいの密度と満足度です。全編通して、和也やモブが繰り返す、かわいい、きれい、美人の大合唱。千鶴が可愛いのは絵から十分に伝わってきますが、それでも、繰り返し言及されると説得力が増していきます。自分が選んだ服を着てもらって「全能感が凄い」や、柔軟運動での身体の触れ合いのドキドキなどなど、ニヤニヤポイントが多すぎる。和也が千鶴をしっかり見ているから、可愛さを認識しているから、読者に伝わる仕組みになっており、”デート”というテーマを十二分に使った強みだと思いました。何回も経験した千鶴とのデートなのに、新しい魅力がどんどん出てくるので、和也の表現力が素晴らしく感じます。(ほんとは宮島先生なわけですが)

デートの結末も美しい。デート中の心配を、そんなことなかったかな、杞憂だったかなとかいろいろ思わせておいて、やっぱり読者の期待している展開を、それ以上の形で見せてくれます。本作は大事なシーンで目を見張るようなコマ割りをするのですが、今回は164話のコマ割りが最高でした。和也が目をそらさずに、ずっと見ているからこういうコマ割りになる。見開きも素晴らしいですが、こういった映像的な手法を使ったシーンも大好きです。そのままずっと千鶴を見ていたくなる。

他彼女の活躍はありませんでしたが、和也の行動は今までの他ヒロインとの交流によって培われたものでした。和也を元気づけようとしてくれた、墨ちゃんの献身的なデートは読者の記憶にも新しいと思います。好きになる気持ちが彼を揺り動かし、人々との出会いで成長する。レンタル彼女という現代的なテーマを扱いつつも、少年漫画の王道を征く、今最も目が離せないラブコメです。

チラシ裏のコーナー
「2人の関係が契約を逸脱している」と指摘する八重森さん。恋愛に絡んでくるヒロインではなさそうですが、レン彼周りの関係性を知っている人物で、かなりのジョーカー。今回も和也を焚きつけましたが、今後どう動くのか楽しみなキャラです。

 





3 comments to “漫画感想/彼女、お借りします 19巻(宮島礼吏)”
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