漫画感想／怪獣8号 2巻（松本直也）★

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ジャンプ+史上最速閲覧数を誇る新たなるヒーロー譚『怪獣8号』2巻が発売されました。第8話から17話まで収録。

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防衛隊員選別試験最終審査後、謎の怪獣がキコルたちを襲う。自らが怪獣8号であることを隠すカフカだが、キコルのピンチの前にその身をさらし、、、。

ついに始まる防衛隊編です。ギリギリのところで拾われたカフカ、他の隊員たちともに訓練に励みます。彼の存在が、周りを鼓舞していく様子、主人公らしい特異点感が、お約束ながら気持ちいいです。魅力的な隊員たちですが、個人的お気に入りは保科副隊長。糸目でニコニコしている上司ですが、勘が鋭く、カフカを拾ったのも彼。見せるべきところで見せてくれますし、カフカとミナをつなぐ役割にもなりそうです。理解ある上司っていいよなぁ（遠い目。「作者的にかなり頼れるキャラ」と幕間で書かれている通り、物語の要所要所で活躍が期待されます。作劇的に便利なキャラは、登場回数増えるよね。

武器やシンボルロゴなど細かい設定の作りこみが様々なところで見受けられます。読みやすい絵柄とテンポですが、しっかり作りこんだ部分の情報量が軽く見えさせない役割をしているのがとても良い。計算してやってるのか、センスがいいのかわかりませんが、こんなにバランスが良い作品は珍しいです。“魅力的な物語”を”読みやすく”読ませる。漫画はそれだけで最高なんだと、改めて思わせてくれる良作です。はやく続きが読みたいなぁ。単行本派でもついジャンプ＋で配信ごとに追ってしまいます。