実写映画化も発表された『もしも徳川家康が総理大臣になったら -絶東のアルゴナウタイ- 』1巻です。1話~6話を収録。表紙は凄みのある徳川家康。
202X年、新型ウイルス感染症が大流行した日本。最新AI技術とホログラム技術を使って徳川家康ら過去の英傑を現代に蘇らせ、日本のリーダーとして迎えることになった。
歴史の教科書に出てくるような超有名な日本の歴史上人物が一堂に会し、日本を再建するという大枠は、ストレートながら魅力的な話です。みな、当時の日本(地域)を納め、政(まつりごと)を行ってきた個性あるリーダーたち。”幕府を殺した男”坂本龍馬と”幕府を作った男”徳川家康など、生きた時代は違えども、同じ日本を創ったものたちで様々な因縁があります。その組み合わせが面白く、会話が絶妙。
織田信長の「是非に及ばず」が持ちギャグみたいでなんか笑ってしまう。トゥース!とかまーごめみたいな使い方をするな。
大岡忠助&新選組がロックダウン下の見回りしてるの面白すぎる。
みな、現代の法律・倫理・技術に関して物分かりが良すぎるというのはご都合主義みたいな気もしますが、AIで作られたというところでフォローされています。彼らそのものが蘇るわけではなく、彼らの思考・哲学を基にしたAI判断だと思えばそうそう荒唐無稽でもないのかな。法律概念の説明もだいたい明治以降の人物になってる。信長がやる気ないから暴れないとかつじつまはあってるんだよな。