漫画感想/俺はあざといを許さない 3巻(雁木万里)





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あざとラブコメ『俺はあざといを許さない』最終3巻が発売されました。22話「ずっと一緒に」から32話「あざといも悪くない」まで収録されています。

 

 

ときどき立ち止まって考えなおすのが令児の良いところ。理性的でありながら、等身大の成長過程の青年でもあり、その思考は常に自分を鑑みる事を辞めない。少女漫画を読み「恋愛って幻想なのか?」となり、薬師寺に問う。人に聞くことを恥と思っておらず、素直に尋ねる姿勢が彼の良いところ。

 

本作の面白いところは、ハーレムラブコメの体を取っていながら、主人公の思考の掘り下げが強いところ。そこがラブコメを期待する読者との落差を生んでしまったかもしれないが、個人的には面白く読めました。魅力的なヒロインとのやり取りも、ちょっと変な価値観でありつつもそれだけではなく、他の”主人公は女嫌いラブコメ”とは差別化が成されていたと思います。白木が言う「自分のために動いているのに結果的に人を助けちゃう」は漫画主人公的でもありながら、独善的ではない正義と醸し出される善性が見れて、割と好きな設定です。こんなに「女が嫌い」と公言していて、周りにハブられないのは本人が良い人だから。話の縦軸として進路の話になったのも、ラブコメというより令児の成長物語の印象を強めました。タイトルどおり「俺はあざといを許さない」だった彼が、最終話では「あざといも悪くない」と、その向こう側に無理なく自然に到達しました。

 

 

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