■残酷童話 うつくし姫
「私の私の見てくれの奴隷じゃあない」から始まる残酷な童話。美しいという罪、それより美しい心が生み出す悲しい話。
キスショットの始まりの原点を仄めかす、原初の逸話。
■#07「あせろらボナペティ 其ノ壹」
アセロラ姫の逸話。吸血鬼の物語の最初期ということで、阿良々木くんよりキスショットより前のお話。
アセロラ姫オッドアイなんだな。ルックスはもちろん立ち居振る舞いから雰囲気まですべて美しい。そして彼女を傷つけるものが自死する流れを初めて見た。「うつくし姫」で語られた、民衆が死に向かう流れは、アセロラ姫も仕組みを理解しているの怖いな。文字通り、本人の意思に関わらず虐殺し国を滅ぼした人間。
■#08「あせろらボナペティ 其ノ貮」
美しくない大喜利が始まる。いまのキスショットの仰々しい振る舞いの源流がこれだとわかると微笑ましいが、恐ろしく遠い話だ。スーサイドマスターがだんだん弱っているのが声からもわかるの、声優さんの演技ってすごいな。だんだん弱弱しくだが若くなっていく、、、。
自分が由来で殺した命を無駄にしないために吸血鬼になりたいというアセロラ姫。
スーサイドマスターがトロピカレスクを”最後の奴隷”にしたの、割と愛を感じるな。特別扱いしてる。
つもる話、をつもる童話とするの維新節だなぁ。ほんと童話みたいに始まって西尾維新みたいに終わるの見事でした。