アニメ2期も大好評の【推しの子】15巻が発売されました。百四十二話から百五十二話までを収録。
アクアとルビーのキスシーンに微妙な反応をする一同
さりな呼びされるだけで大興奮するルビー(さりな)可愛いな。直線的にアクアに愛情を表現してくるようになったのは、アイの影響や、さりながルビーやってることに起因してるのかな。本作のメインヒロインはルビーだったかもしれない。
他の場面でもルビー視点で話が進行する。五郎医師の演技に文句付けたり、ツクヨミの幼ルビー演技にもツッコむ。いや幼いころのルビーとアクアの演技にツッコむのは、有馬もアクアもだったか。当事者が大量にいる映像作品って面白いな。ツクヨミの視点も垣間見えてコミカルながら良いエピソードだった。
「物語って言うのはね 人を殺す事すら出来るもの」というワードが「ワードをフックにして」後々響いてくる使い方されそうなのは怖いところ。「15年の嘘」の撮影進行を描きつつネットでバズってる”すしのこピザポテト”も見せる。物語を描くには避けて通れないシリアスなシーンをコミカルなネタで中和して、ずっと重くしない手法は非常に読みやすい。しかもラブコメの要素も入れ奇麗に1話でまとめるのは本当に構成が上手い。
クランクアップ後の海水浴でも、シリアスとコメディとラブコメがうまく調和してて、なんかノルマがあるのかってくらい偏らない。もし偏ってるところがあるとすればそれは見せ場であって、それは読者に伝わるようにやってる。個人的にはラブコメディ要素目当てなんだけど、復讐パートも忘れない程度に重くならないように適切な濃度で配分されていて、ラブコメ成分の上澄みすするだけでも楽しめるのがすごい。
百四十九話の会話劇が大好き。有馬を尊敬している黒川あかねが、元カレアクアの幸せのためにくっつけようとするの愉快だ。有馬のるんるん好き好き描写や、あかねの影ながらアクアのために行動してる描写が良い材料になってこのシーンの盛り上げに一躍買ってる。ここから制服デートキャッチボールの流れ青春過ぎてクラクラしたわ。
そして完成した映画は、すべての事象の根源カミキヒカルへ。