『澱の中』1巻が発売されました。1話「中と外」から5話「馬鹿と咆哮」まで収録。五味次郎、29歳童貞、弱者男性。職場に黒髪ロング眼鏡巨乳の新入社員・夢空黒子がやってきてから次郎の生活は一変した。恋に落ちるのは一瞬。踏み外すのも一瞬。弱男の罪と性愛の物語。

ここで一歩踏み出さなければ、もう二度とできそうなタイミングはないって思う瞬間は、人生の中でだれにでもある、あったと思う。それが彼にとっては、今で、相手は彼女だっただけだ。罪の意識がそうさせたかもしれないが、それでも非常に大きな決断であり一瞬の奇跡だった。
インモラルな雰囲気と、恋愛弱者男性という現代の問題を、ヒロインの可愛い絵柄が際立たせている。罪と性と弱さと現実と、すべての要素がドロドロに混ざり合い読者に薄気味の悪い後味を残す作品です。



