更新時毎回話題になる『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』16巻が発売されました。61話から64話まで収録。表紙のハーキーン王は、一人で孤独に暗闇の中に立っており、何かに縛られているようにも見える。表情も半分違ったり、片手は杖で立っているなど、物語上の彼の状態を表すような意味深なイラストです。
61話、三宝剣の重要性と国家間の関係性から、レインから離れるよう指令されるフラック。しかし、レインと二人きりで頼りされておりなかなか決心がつかない。帰国命令が出ていることとそれでも離れないことを告白し、フラックはさらなるセカンドライフを決心する。”セカンドライフ”について示唆が多い本作の中でも象徴的なエピソードで、漫画力の高さを感じさせる。
62話、王国に残っていたドゥーラ隊の蜂起。自分の感情のままに、弟を殺害するハーキーン王、とどちらに正義があるかますますわかりやすい構図になっていきます。こういう描写で、細かく脇役キャラ立てるの上手いな。もう誰にも死んでほしくない。
64話、レインたちはドゥーラ一行と無事合流する。ハーキーンに怒りを燃やし、ドゥーラ以上の過激派となっているジョシュやドゥーラの配下たち。一方レインはマーガレット救出のた目力を借りようとするが、自らの怒りと向き合うことになる。
シリアスととんちきギャグ空気が同居する展開の連続で、読者を飽きさせない様に、かつ読者の予想を必ず超えてくる、もしくは思いもよらない方向に展開しており、今一番続きが気になる漫画作品のひとつです。続きが早く読みたい!!

そういえば現在連載分だとゼルージュ王国に竜族、暗殺者、レインたち、ドゥーラ隊が集まっててんやわんやだから忘れてたけど、ウラリス王国との関係性・外交の話もあるんだよな。



