既婚の精神科医・真木誠との不倫関係を清算。
図書館勤務に加え、地元の観光プロジェクトやエッセイ執筆など、
仕事に打ち込むアラフォー独身女性・岩谷ヨリ。
だが、故郷での生活にどこか煮詰まりも感じていた。
そんなヨリに東京へ出てくるように口説く
人気作家・無限堂遙(むげんどう はるか)の存在。
一方、ヨリを諦めきれない真木は、ある計画を実行に移すことに・・・。
ヨリや真木の妻など、次々と明かされるキャラクターの過去や秘めた思い。
そして、この巻のラストでは衝撃の展開が・・・!?
純粋で真摯な思いが絡み合う、
アラフォー男女の恋愛模様、ますますヒートアップ!
■参考:5巻感想記事
【http://0o0o0o0o0o.seesaa.net/article/361062292.html】
別れた二人が、逢っていないその間に
どう考えどう行動するか、6巻はそこに注目して読むと
読みやすいのではないかと思います。
二人の背景、過去、いろいろな要素が
今の二人を形作っています。
丁寧な心理描写、細かく書き込まれた町並みやアイテムたち。
心がフラットなときに落ち着いて読みたい一冊です。
日本橋ヨヲコ先生もそうですが、
小道具や町などを細かく書き込むタイプの作家さんは
それに対応して人物の描写など非常に繊細で、
読者の心を試すかのような気持ちにすらなります。
自分も、本当の意味でこの作品を理解できるのは
まだまだ先のことなのだろうと思いながら、読んでいます。