ライトノベル「のうりん」は
ここ数年、個人的にとても気に入っている作品です。
ライトノベルでは当たり前になったオタクオマージュ、
オタクが喜びそうな他作品(漫画、アニメ、ゲーム)の
オマージュをこれでもかと使い、
ラノベの中でもその濃さ、量、ネタを拾ってくる範囲はトップクラスです。
他なら、数行で済ます有名台詞のオマージュに、
数ページ丸ごと費やしたり、
イラストのレイアウトも考慮されたネタなど
多くのオタク作品を摂取してきた人間なら
反応せざるを得ない作品です。
ライトノベルとは、
語弊を恐れずに言えば、オタクが読む小説なのです。
のうりんには、
ハーレムだ妹だという以前にオタクが楽しけりゃあいい、というような
非常に強いサービス精神を感じます。
雑学を披露するようなコーナーも
熱血少年漫画のような勝負展開も
オタクが好きなものです。
そういう要素を全部ぶっこんで
調和が取れてるかどうかよくわかんないけどとにかく楽しい。
そんな作品だと思います。
だから、アニメ化の文字を見たとき、
とてもうれしかったのと同時に不安がよぎったのも事実です。
あのよくわからないごった煮のような作品を
映像化できるのだろうか。
パロディ・オマージュはどこまで許されるのだろうか。
2話を見て安心しました。
これは、のうりんだ。
俺が見たかった のうりんのアニメだ。
と思えました。
おそらく、残り10話も
全速力であの濃さで駆け抜けてくれることと思います。
毎週、オンエアの時間が待ち遠しいアニメです。