話題のタワマンバトル漫画『おちたらおわり』1巻です。第1話「ようこそキャナルタワーへ」から第4話「おちたらおわり」まで収録。表紙からすでに不穏だけど、本編読むともっと不穏でびっくりする。
思ったより展開が早くてびっくりしています。因縁のある人物との出会いから事件勃発までが早い。「過去にいじめられていた」という情報のやり取りで進んでいくんだと思ったら、もう全員に共有されている。それが怖いところであり、少年誌青年誌の漫画と大きく価値観が違うところです。
グループのヒエラルキーで「おちたらおわり」だと言うことを知っている主人公が、身をもってそのつらさを味わいます。群像的に各人物が影響を及ぼし合いますが、まだ中心は主人公明日海。彼女が渦の中心となり、ぐるぐる環境がまわりおちてゆきます。まだ幼児のこどもたちは何をするか予想が付きません。親の感情を敏感に読み取ることもあるし、無邪気に動き回ることもある。それらが大人たちにどう影響するかも考えずに。