【漫画感想】匿名の彼女たち 6巻(五十嵐健三)





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漫画では描かれることの少ないデリヘルをテーマに、主人公山下と名前も明かされない女性たちの物語です。一夜ひと時だけをともにする女性を、こわいくらいに冷静客観的に観察する主人公。慣れてしまったからか、潔癖症ゆえか、一人一人との出会いをルーチンのようにこなしていく。印象的なのは、63話「都内某所」です。挙動不審なデリヘル嬢に対して、何もできない自分のふがいなさを感じつつ、そのまま物語は幕を閉じます。そんな主人公も、海外赴任を転機に、郷田さんに会いに行きます。最終回は「郷田さんと山下」。やっぱりこの物語は、彼女たちが主役なんだなと思い出すラストになっています。哀愁がじっとりと滲む最終巻です。

 

 

 

 





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