漫画感想/女神のカフェテラス 10巻(瀬尾公治)





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TVアニメが大人気放送中の『女神のカフェテラス』10巻が発売されました。#88「最後のピラフ」から#97「役作りのために」まで収録。

 

本作の素晴らしいところは、あらゆるところで裏切ってくるところ。感動させる場面でひねった展開にしたり、逆にストレートにしたり全然展開が読めません。ハーレムラブコメという使い古されてお約束が多いジャンルだからこそ、瀬尾先生は常に読者に油断させないようにしているのでしょうか。5人居るメインヒロイン候補も、順番にエピソードが回ってくるわけではなくいろんな風に活躍させます。ハーレムラブコメありがちな”お当番回”にしないので、誰が迫ってくるのか毎話楽しみでもあります。

それでいてヒロインの感情の変化が複数話にわたって描かれていたり、細かい複線を張り巡らしています。過去編エピソードが挿入されるのもうまく、ファミリア回りの人々との関係性やいわいる敵役にも深みを与えています。そういう伏線も作中でキャラが茶化していたり、サブキャラが自ら「サブヒロイン」と言ったり、「ヒロインレース」というワードを使っていてハーレムラブコメのお約束を逆説的に使っているのも効果的に見えます。碧流ちゃんの存在が非常に良い。

さきほど、ひねった展開にすることもある、と言いましたがサービスシーンに関しては裏切らず、来るところで絶対に来ます。今ギャグで使ってる「ゴリラのおっぱい」もいつかまじめなサービスシーンになるときが来そうで怖いです。どこまで逆算してギャグや設定入れてるんだ。

巻末おまけ漫画がいろんな行間をフォローしてて、これを本編から抜いてる意味とか、だけどこういう差し込み方をする意味を考えると、どこまで漫画うまいんだと改めて思います。これで筆が早いとか瀬尾先生やばすぎる。

 





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