笑いの基礎とはベタでありお約束である。
水戸黄門の印籠であり
スペシウム光線である。
展開がわかっているから安心して楽しむことができる。
一つお手本を紹介しよう。
【お手本:ダチョウ倶楽部】
セットの上には、アツアツのおでん。
なぜか身動きが取れない状態の上島。
おでんをかかげる肥後。
特に役に立たないジモン。
「いやあ、このおでんアツアツですねー。」
一応冷ますフリなんかしてみたりする肥後。
→状況説明。
「食べさせてやるから」
「あついあつい近づけるな!やめろやめろ絶対にやめろ」
「ほらほら、口大きく開けて、、まずはこのゆでたまごを、、」
「たまごはやばいって、あついから、だめだって、、」
→前フリ
「ばぁぁうっ!!」
ゆでたまごを吐き出す上島。
→オチ
これは笑いではなく作劇にも使われる。
予想が安易な展開であっても
読者の予想通りに物語が進むことは
安心し読み進めることを安易にする。
ここに一例を紹介しよう。
【サンプル:今月の新テニプリ】
ダブルス戦。中学生(跡部&仁王)vs高校生。
なぜか精神を殺されてサーブが入らない跡部。
ドヤ顔で攻める高校生。
手塚ファントムやりすぎてもう役に立たない仁王。
一人で高校生二人相手にがんばる跡部。
「2対1じゃ時間の問題だ…」
→状況説明
「跡部さん……」と観客席にいた樺地は呟き、ラケットを手に立ち上がる。
「お、おい樺地っ!?
試合中の加勢は失格として合宿所に居れなくなるぞ!!
絶対に、絶対にだめだからな!」
→前フリ
そんな時、跡部の顔にボールが!!!!
「ばぁぁうっ!!」
観客席から飛び出してボールを打ち返す樺地。
「樺地崇弘、規定違反によりUー17合宿所からの退去を命ずる」
合宿所を去る樺地。
→オチ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まあ実際樺地を止める宍戸さんは
「絶対だからな!」は言ってないんですが
脳内で自動改変されるくらい展開読めて
おもしろかったww
テニプリは展開読めないことが多いんですが
たまにこういうベタな展開もあると読みやすくていいなぁ。
毎回ボール真っ二つになったり、五感奪われる展開は見てて心臓に悪いw
実は上記展開の前に、
なんにでも変身できる仁王が
樺地に変身して、打ち返してたりしています。
それも微妙にフリになってるんだよな多分。
シンプルに見えて奥が深い。
あれ。あれれれれ。
ということはもしかしたら
(来月休載なので)再来月で
「今打ち返した樺地も仁王だったんだよ!!」
「な、、なんだってー。」
という展開ありえる?
そういう二重オチじゃないよな。
仁王が”手塚の不屈の精神”もコピーしてたし
樺地をコピーしたときに”跡部に対する忠誠心”みたいなのも
コピーしちゃっててもおかしくないなこれは、、、、、。
あらあら、ベタの話してたのに、 全然読み切れなくなっちゃったよ。
仁王さんあらゆるものコピーできるしどうなってももう驚かないよw