番組感想/ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~





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●映画本編で本郷の喋り方に結構戸惑ったんですけど、池松さんの口調というかトーンって元からこういう人だったんだな。

●浜辺美波、柄本佑は登場少な目。主役は庵野秀明、池松壮亮、そして田渕景也アクション監督。

●監督と親交の深いデザイナー、いつものお三方は監督にデザイン案見てもらいつつ、監督の考えや性格を理解してて長年一緒にやってるってこういうことだよなって思った。

●シンエヴァドキュメンタリーの時に、監督が直接自分撮っても意味ない、もっと周りを撮らなきゃみたいなこと言ってたと思うけど、今回そういう撮り方になってる。アクションの方針に駄目出しする監督や、苦悩する周りのスタッフを映すことで、庵野監督が生み出す現場の雰囲気が伝わった。庵野監督の宿題どおりだけど、ドキュメンタリーの撮り方が上手くなってる感じがして良かった。

●特に中盤以降の、アクションシーン編主人公は完全に田渕さん。方針が全く決まらなかったり、現場で監督に見てもらわないと全く話しが進まない感じは見てて胃が痛くなった。何が良いのか、どういうものを撮りたいのか未決定だから、素案がどんどん否定されていく。撮影は一応進めど、実際使える映像は増えない。序盤の「アクションシーン長めに撮っていいですか?」「いいよ、30分あっても2分にするから」の笑い話が、後半効いてくる。

●殺陣作り、プロのアクション部が作ってるのに池松さんも参加してて、凶暴性とか手が多いとか演技を加味した意見を出してていいなと思った。心折れずに覚悟をもって出来るの、やっぱり主人公だよ。あんた仮面ライダーだよ。

●ラストの泥臭い戦闘シーンの段取りの話、田渕さんが「(監督が納得する型を)作れないなら辞めるしかない」と言ってる裏で監督が「このシーンは要だから、ここで本物だと錯覚させられないとこの映画は失敗するから、それだったらもういま辞めたほうがいい」で被っててなんかよかった。お互いにお互いのポジションでプライドと覚悟持ってやってる。ドキュメンタリースタッフは監督謝罪シーンの映像撮れなかったの悔しかっただろうなぁ。

●クランクイン前に演技プラン合わせようと3者中心で打ち合わせしたのが、ラストの殺陣に繋がってる作りもよかった。ドキュメンタリーだけどやっぱり、ストーリーの骨子がある程度必要なのは、アクションと型みたいなものか。

 





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