漫画感想/放課後メタバース 1巻(秋★枝)





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秋★枝先生の新連載『放課後メタバース』の単行本1巻が発売されました。

会話が苦手な二宮は、陽キャの荻野目りおと同じ図書委員になり、週2回放課後を同じ時間で過ごすようになる。会話しなければ不自然な状態で、言葉をひねり出し、相手の事を想う短いながらも貴重な時間。

 

主人公二宮の思考に共感しながら、ゆっくり並走するように読みました。決してわかりやすく”面白い”とか”楽しい”というわけではないけど、二宮の感情が分かって、つらいけど読み進めたいような気持ちにさせられます。嫌われたくないとか失敗したくないという気持ちが出てくるのがわかる。荻野目さんが明らかにコミュニケーション巧者で、狙ってか狙わずか二宮はいいように振り回されていきます。でも、それも心地いい。

うまく話ができない、友達になりたい、連絡先を交換したい。小さい目標から、コミュニケーションをとっていく感じは、初々しくていいです。会話の切り口やテンポなどが秋★枝先生にしかできない、独特だけど心地いい表現で、とても大好きです。設定上はいわゆる“オタクに優しいギャル”なんですが、秋★枝先生にかかるとこんな風になるんだと感心しました。

二人の関係性が少しずつ変わっていくのを見るのが楽しくて、早くも2巻が待ち遠しい作品です。

 

 







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