漫画感想/怪獣8号 12巻(松本直也)





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『怪獣8号』12巻が発売されました。第90話から97話を収録。

 

今回の見どころは何と言っても保科vs怪獣12号。刀というレトロな武器を研ぎ澄ました保科、その全力をもって識別怪獣と対峙したとき、怪獣は想定外の対応をみせる。この攻防はかっこいいし、識別怪獣について新しい情報が出てきた感じがあっていい。防衛隊と読者が同じレベルで怪獣について知識を得ていく表現は一体感があって心地よいです。

ここで亜白ミナの感情独白が挿入されたのも良い。圧倒的実力者である彼女が、戦場でどう感じていたのかが語られます。人物の厚みが増してこれからの活躍がますます楽しみになる、、、ところで水を差す展開がまた憎い。常に読者を安心させない物語作りのお手本みたいな作劇。

 

 

 

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