映画感想/教皇選挙





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現実にも教皇選挙(コンクラーベ)が行われたということで、気になる映画『教皇選挙』を見てきました。

教皇が逝去された。主席枢機卿として、教皇選挙の執り仕切りを行いつつ、いち投票者として、そして枢機卿という立場から候補者として教皇選挙に関わる主人公。

 

 

選挙っておもしれーな。エンタメになるんだよな。というのが率直な感想。そして、だけど政治の選挙じゃない、遠い何処かの、でも現実にある、不思議な歴史のある大きな組織の選挙っていうのがちょうどよくて、映画にしやすいんだろうな。選挙管理委員長かつ候補者かつ投票者っていうのがふつうあり得ないポジションなので、それらを一気に濃厚に味わえるのが、フィクションだけどおもしろいところ。選挙を公正に行うために、真実を追い求めれば追い求めるほど、それは他を蹴落とす行為、利己の行為と思われていくのが、難しいところ。選挙運営側としてなら、投票先に影響を与える最初の”説教”はするべきではなかったがと思うが、それでも彼は言いたかったのだろう。リベラル側の思想もあるし、主席枢機卿に選ばれてるだけある人物だ。

 

2/3以上得票しない限り投票が繰り返されるというシステムが新鮮で、デスゲーム的なものに転用できそうな題材。投票間に、候補者演説とか投票行動を変えるようなイベントが公式にはないため、実際のところ投票先を変更することってあるんだろうか?本作では、投票間で情報が追加され有力候補が少しずつ削られていき、最後には、、、という感じ。後半に起こったトラブルに対して枢機卿の集まりの中で、意見を述べたのが結果的に演説みたいになったな。

通信機器を持ち込めず、電話もできない隔離された中で行い、外界の情報も、投票の影響するから、と遮断しているが、主人公は選挙運営側でもあるため、部下を使って情報を集めたり、シスターのパソコン借りてみたりとそんなに厳格に運用されてないのが、ズルいけど面白いところ。封じられてた教皇の部屋にも入っちゃったしね。

教皇も主席枢機卿も大変な仕事で、主人公はやめたがってたというのはすごい分かるが、他の枢機卿のだれもが教皇になりたがっていると主張する具体的な理由みたいなものは見えてこなかった。

 

 

 

 

 

 

チラシ裏のコーナー

 

▶司教の日記:「教皇選挙を終えて

実際に教皇選挙に参加された菊池大司教のブログ。秘密部分について詳細を述べることはないが、雰囲気というか、仕組みの部分など、教皇選挙を理解するのに一助となった。

▶hollywoodreporter:映画『教皇選挙』の展開はあり得る?バチカンの専門家が本音で語る

細かい所について専門家の鋭い指摘が面白い。投票間に何もないんじゃ投票先変わらないんじゃないかという謎はこれ読んで解決した。

 

 

 

 

 

 





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