令和のふつうの部活モノ『ふつうの軽音部』8巻が発売されました。67話「在りし日々に揺れる」から75話「誘惑に溺れる」までと番外編「バンドに勧誘する」を収録。鷹見が主役の一冊。彼の生い立ち、追いかけていたもの、聞きたかったことが描かれる。
兄貴の話から、急に鷹見にカメラが移った時、今の鷹見があまりにも兄貴に似ててゾクっとしてしまった。
兄貴に聞けなかったことをはとっちに聞いてどうするつもりだったんだろう、というモノローグが歌いながら出てくるのは強すぎる。いちいち演出が上手い。
はーとぶれいく対プロトコルの結末、そしてハロウィンライブ後半へ。鷹見の掘り下げでバンド対決が盛り上がったので、これ以上なにかあるかと思えば、悪党対悪党の大怪獣バトルが画策されてて最高。余計なパートが全くなくて構成が上手い。鶴会長最高(衣装含む)。生徒会承認印悪用や書類偽造しても鶴会長の青春への愛を止められない。

るりるり帝国やカラーサーキットなど、メインどころじゃないバンド&キャラの紹介エピソードがあって、群像みがあって好き。大道さんこそが「ふつうの軽音部」でふつうの女子高生だ。普通に善良な青春送って欲しい。


