漫画感想/星霜の心理士 1巻(八ツ波樹・雪平薫)





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ファンタジー×臨床心理士の異色作『星霜の心理士』1巻が発売されました。第一話「勇者一行の凱旋」から第五話「真実か挑戦か」まで収録。異世界に迷い込んだ臨床心理士霜月星乃は勇者一行を診る。自分や仲間の生死と隣り合わせの遠征から帰るたびに精神をすり減らす勇者たち。現代の臨床心理士として彼らに接する星乃と随行する賢者の目的やいかに。

「労働基準法とか法整備は全然→そもそも国王は法の上の存在だ」の流れはファンタジー世界を表していてうまい表現。賢者ソフィアとはいえ、ファンタジー世界でよく臨床心理士やカウンセリングの概念を理解できたなと思ったら、医学にも造士が深いのか。500年の研鑽すさまじい。

勇者も、キラキラした存在というよりブラック企業の出来るからこそ仕事押し付けられてるエリート社畜みたい。心も体もボロボロになりながら、遠征を繰り返す。そう考えると諸悪の根源は国王か魔王か。

日本がテーブルトークRPGやドラクエからずっと育み続けていたファンタジー世界という設定がここに花開いたというようなうれしい名作です。剣と魔法、勇者と魔王というファンタジーのド定番の解像度がここまで高まったかという興奮が生まれました。

最終的には、国王のことカウンセリングするところまでいきそう。もしくは魔王か。ともかく先の展開が楽しみな作品です。マンガワンで先読みしちゃう。

 







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