映画感想/恋愛裁判(主演:齊藤京子)





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齋藤京子版だめんず・うぉ~か~

斎藤京子がアイドル役で主演を務める話題作『恋愛裁判』を見てきました。

■好きになる過程が感情移入できないくらい早くて、俺が知らない設定や複線あった?みたいな感じだったんだけど、好きじゃなくなっていく過程が嫌らしいくらい丁寧に積み重ねられていくので、終わった後には逆説的に好きになった要素が分かった気がする。それが一つ一つ丁寧にはがされていくので。(自分ですべて決めて行動しているところ、スナフキン的な自由業っぽいところ、その象徴の移動生活&車、好きな路上パフォーマンスから安定した仕事へ など)

 

■屋上での大道芸がファンタジー過ぎて、これどういうリアリティで見ればいいんだ?と思ったけど、行き詰ってるアイドルにはそれくらに見えたんだろうなあの手品?が。そして、後半、もう一度同じ感じでパフォーマンス頼んだ時に、しょうもないジャグリングだったの、ほんとにグロくてびっくりした。麻衣にチャレンジさせた一番最初の芸、みたいな話かなと一瞬思ったけど、ただ単純にもう気持ちが終わってることの証明で、ただただ白けてエグい時間だった。

 

■ななかオタクの襲撃、スタッフがバールで殴られていて、ファン裏切ると(アイドルが恋愛すると)こういう損害、実害がある、周りに迷惑かかるんだぞって、ななか(&他のメンバー)にわからせるイベントだと思ったら、当のななかは案外ノーダメで、麻衣のフラストレーションのトリガーになったのはびっくりした。アイドルの恋愛バレなんて、snsお漏らしか週刊誌しかないと思ってたので、マネージャーの目の前で本人脱走のパターンなんてあるんだ。単純に仕事飛ばした無断欠勤で迷惑過ぎる。

 

■バール白パーカーが襲ってきたとき、直前にキモい接触してた赤パーカーが飛び出て助けてくれたのは小さくガッツポーズでた。あれ?これスタッフ?赤パーカーってキモいオタクだよね?とか脳内整理がついてないときに「襲ってきたのはファンですが、助けてくれたのもファンでした」って証言シーンで整理ついた。このシーンすごい好き。キモ赤パーカーよくやった。

 

■社長津田健次郎、声が良すぎて怖すぎ!と思ってたんだけど、途中から全くでなくなって、どういう役割だったんだ?と思った。最初っから何考えてるかよくわかんない人だなと思ってたけど、裁判の時もどういう感情かよくわかんなくて、麻衣がチラ見したシーンの意味は?とか。俺が読み取れてないだけかなぁ。

 

■会えないけど、ジャグリングの練習するのが健気で曲に乗せて描かれるのドラマチックだったけど、「練習して」と言われて素直にしちゃうのが、彼女の性格っぽくて真面目。彼女の真面目な性格と、アイドルやってる理由の整合性が取れなくて、事件後も配信続けてて未練あったりと結構不明点多い。

 

■裁判では、恋愛相手がファンじゃないとか、細かい争点争ってたけど、ななかが「契約云々関係なくて、ファンが望んでるかどうか」って結論付けていたのが端的な正解。【裁判】ってモチーフがキャッチーだから、昔からある不文律「アイドルは清廉でなければいけない」が裁判にまでなってる!という使われ方したけど、その本質は裁判ではないと思う。裁判の論争バトルが見どころでもないし、だからあっさり和解が提案される流れになる。

 

■ななかは、一番最初にやらかした本人だけど、アイドル好きで続けたいのは本心だろうし、その後売れたのも本人の努力も大きいと思う。男と別れて謝罪配信してもアイドル続ける覚悟があった。それに対し麻衣は、恋愛うんぬんよりアイドルから逃げたというイメージが強い。あの男の魅力、好きになる理由がよくわかってないだけかもしれないけど、そう見えた。

 

■自分が抜けた後にめっちゃ売れてるのは、道端に座り込んで号泣するくらい悔しいだろう。二人暮らしになったあとも、配信してるの見て、まだファン居るんだ!?本人もアイドル(出役)に未練あるんだ!?と驚いた。もうアイドルはこりごり、にも恋愛もこりごり、にもまだ到達してないんだ、この時は。

 

■ところどころ、斎藤京子当て書きか?って思わせるセリフや描写もあって、にくい。「ほんとごめん」の言い方が斎藤京子すぎる。最後ラーメン食べてるのもなんかよかった。裁判中証言の「オーディション受けまくってたけど全部落ちてて、これ最後だと思って受けた」話が、ひらがなけやきすぎる。まぁあえてアイドル斎藤京子がしない髪型などに拘って、あくまで役の話っていうのはわかってるから悪いファンの楽しみ方ってことで。

 

■最後、麻衣が車運転してるの、女性が車運転してるのは男の力を借りない自立メタファーかな。新たな旅立ちという意味も含めて。車の運転自体が男性のメタファーだからこその表現なんだけど、その意識も薄れつつあるから、消滅しつつある表現なんだろうな。ななかの実家(千葉?)に行く際も単純な交通の便を考えたら、車で行った方が良さそうなもんだけど、ここは多分電車&バスに見える。この時はまだアイドルと恋愛に未練あったもんな。自分の恋愛(決断)が正しいと表明することに、自分を利用しないでとななかに言われて、自分でも自覚しちゃったんだろうな。

 

■アイドル辞めそうだった茶髪がなんだかんだ上手くやっていたりするの良い。ななかや麻衣はこうなったけど、すべてのアイドルがそうじゃないよっていう示唆。自分の歌を歌いたいという願望も叶え、あれだけドタバタ恋愛で揉めてる裏で自分はこっそりうまくやってる。たしかにやたら身体預けてくる、近いメンバー居るなと思ってたけど、そういう描写だったか。グループ内百合、それはそれで売れそうな要素だけど笑。

 

■最終的には、アイドル辞めて駆け落ちして損害賠償金800万請求されるほど好きになっただめんずとも、別れるときはあっさり別れるんだ、、、、みたいな読後感が強い。キャッチコピー「アイドルが恋をすることは罪なのか?」ってあるので、そりゃ素敵な大恋愛で、それを阻むアイドル・芸能界の契約・ルールの是非!というテーマかと思いきや、謎に好きになっただめんずと、現実的な生活でギスギスして別れるという結末。アイドル人生と天秤掛けた一生の恋!というわけでもないのが無常観あってよい。

 

■麻衣と男、別々の弁護士はお互いの利益のために活動するの当然と言えば当然(契約内容を男も把握していたか?、告白した方が悪い など)で、これが不仲原因の一つの流れに見えたけど、これ無くても十分別れてただろうな。最後の和解するしないは決定的なポイントだっただろうけど。

 

■恋愛ってよくわかんなかった、という麻衣の証言は嘘じゃない気がする。それに夢見たり、意識してこなかったから、こんなに急に深くハマったんだろうし。契約書も他の項目も膨大にある中、その項目を意識することもなく、印を押した。大事なアイドル活動と天秤にかけるほどの恋愛、について深堀りされることなかったのは残念だな。ちゃんと理解して考えて苦しんでほしかったが、そこは観客の想像に委ねられた。前半見て想像していたほど、後半は痛くならなかったので、良かったというか後味良かったというか。

 

 

 

 





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