何かを得ようとしてもがき苦しむ
入間人間渾身の青春小説をコミカライズ
入間人間先生の同名原作のコミカライズ。連載時にはあんまり気にしてなかったけど原作好きなので、購入。入間作品の多くには叙述トリックが使われておりコミカライズが難しい傾向にあります。しかし、本作は井田先生のアレンジでしっかり再構築されていて、ラストまで原作通り疾走感を損なうことなく表現されています。タイトルと掲載誌から言ってこの作品を読む人のほとんどが原作派だと思いますが、原作好きが納得できる作品に仕上がっています。あと、原作好きの人は入間先生の1Pあとがきのためだけでも金払えるレベルです。
漫画好きで一時期は漫画家を目指していた西尾維新先生が小説家として大成して、めだかボックスの原作という形で漫画に関わるようになったように、入間先生もいずれか、漫画やゲームの原作してくれないかなぁと思います。
街や428がお好きだそうなので、チュンソフトと組んで実写サウンドノベルシリーズの脚本とか書いてほしいなぁ。とりあえず、まずはクロクロクロックが無事完結してほしいです。