漫画感想/月曜日の友達 2巻(阿部共実)





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大人になっても忘れたくない
大切な感情に火を灯す物語

 

「このマンガがすごい!」などで話題の『月曜日の友達』2巻です。

主人公水谷は、感受性豊かで純真な中学1年生。周りにくらべて子供っぽく、流行りの話題についていけません。何事にも不安で、居場所がなく、生きにくい時期。そんな時期に出会った2人。恋愛とか友情とか、そういった言葉に置き換えにくい感情。4つの季節を経て、変わりつつ、分かりつつある2人。

2巻は1巻の続きなんですけれども(当たり前だ)、リズムの上がり方がすさまじく変わります。まるで2人の成長を紡いでいくかのように、スピードアップして表現される物語。様々なつらい出来事がありますが、決してそれだけじゃない。周りの暖かな目が2人を包みます。土森や火木、そのほかクラスメイトも暖かいのが救いです。だけどそれが却って辛く見える気もします。表紙のように、モノクロームの世界の中で2人だけが見えている彩り溢れる光があるのか。

みんな経験した苦い痛みを思い出す一冊です。また、次の季節が来るころに、繰り返し、繰り返し読もうと思います。

 

チラシ裏のコーナー
7話から8話の余韻の残し方がすごい。8話に自分が読みたいものを探してしまった。欠片でもいいから見つけたかった。けど見つからなかった。普段、自分が読みたいものを読みすぎてる。

 

 





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