漫画感想/初恋の世界 4巻(西炯子)

 

西炯子が描く40歳女性の人生『初恋の世界』4巻が発売されました。

この作品には、様々な人生が描かれています。故郷のコーヒー店の立て直しに奔走する小松薫。同僚に好意を隠さず堂々とアプローチする黒岩富子。2児の母 中松香織。不倫中の大浦修子。4人の40歳女性の生き方だけでも全然違います。仕事、家庭、恋愛、一筋縄ではいかない日々を、それでも彼女たちは力強く生きています。

西炯子先生は、そういった日常を、堅実かつドラマチックに表現し続けてきた漫画家です。物語と現実とが大きく乖離していると感じさせず、読者は各々の現実とつながっているポイントをみつけます。自然に自分の生き方を見つめなおし、感情の起伏は作中人物だけのものではなくなるのです。

また、ただの現実に留まらずフィクションとして魅力的な表現が詰まっています。地味ながら芯を持った女性を表現する美しい線。心情を十分すぎるほどに伝える台詞。豊かな表現が、色彩豊かな世界を作り上げます。

 

チラシ裏のコーナー
22話の扉絵すごい好き。本編中でしないような表情をさらっとだしてくるのズルいなぁ。物語に力がある作品だからこそ、こういう表現がぐっとくるときがある。

 

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