漫画感想/お前は俺を殺す気か 2巻(シギサワカヤ)





【PR】本ブログはアフリエイト広告を利用しています
  

 

 同じ顔した美人が二人。「両手に花」か「進むも地獄、引くも地獄」か───。「楽園」本誌で大人気の縺(もつ)れに縺れて先が読めない男女関係、待望の第2巻。

 ●関連記事

 

楽園には様々な作品が掲載されていますが、雑誌のカラーを位置づけるような、代表的な作品です。楽園とはどんな雑誌?と聞かれたら自分はこの単行本を渡しています。

ただシギサワ先生の持つ 魅力はすさまじくそこに耐えうる人しかこの作品の美味しいところを味わうことができないかもしれません。自分もシギサワ先生の過去作を読み漁り勉強しました。いまでは、この魅力のとりこで当作2巻も一年間楽しみに待っていました。時が経つごとに研ぎ澄まされたネームや表情豊かな絵、読者の誰もが持つ憧れや思い出、様々な要素が複雑に絡み合って表現されている傑作です。また、WEB増刊で発表された「誰そ彼は逢魔が時」と「Dear Future」、描き下ろしの「私を殺さないで」も載っています。個人的には「Dear Future」がすごくツボにはまりました。高校生に少し年上の大学生。受験生と先生。放課後の学校。期間限定の関係。雰囲気やキャラ造形、舞台設定などがいちいちツボなんですね。お前は俺を~の主人公「芝」の過去を語るお話なんでしょうが自分にはそれ以上の意味を持ってしまいました。こういう世界観の繋がったエピソードはキャラクター理解を深めるのに大いに役立るのでもっと見たいですね。