漫画感想/銀河の死なない子供たちへ 下巻(施川ユウキ)

鬼才施川ユウキが描く世界『銀河の死なない子供たちへ』の下巻が発売されました。本作はこれで完結、π、マッキ、ミラたちのラストが描かれます。穏やかだった上巻から一転、大きな悲劇が彼らを襲います。

天真爛漫なπと冷静なマッキを生活を見ているのが楽しく、とても微笑ましい。しかしいつまでもこのまま続けばいいと思っていた永遠は、突如として終焉に向かって走り出します。“死なない”からこそ生きる喜びを感じられないのか。もし“死ぬ”なら、πは、マッキは、ミラは、何を感じるのか。この世界の成り立ちを知り、出自を知り、それでも歩みだせるのか。

哲学的とも文学的とも言えるこの作品。非常に重いテーマを孕んでいますが、読者にわかりやすく問いかけられるような内容にページをめくる手が止まらなくなります。少し分厚い単行本を一気を読みえると、体中の毛穴という毛穴から汗がぶぁっとでていることに気が付きました。稀有な読書体験になりました。

 

 

 

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