作家養成講座を開催され、ご自分でも執筆されている
現役作家の鈴木輝一郎先生の一冊です。
1冊目『何がなんでも作家になりたい』
2冊目『新・何がなんでも作家になりたい』
そして3冊目の本作です。
まず、作家になるには新人賞がいかに大事か、という導入から始まります。
これだけ数が増えた新人賞くらい、受からなくては
デビュー後の作家生活も侭ならないはずだ、と。
そして、新人賞を受賞しつつ
そのあとのことも考えた小説の実力のつけ方を
しっかり道筋を立てて説明します。
ですが、これがほんとうに厳しいのです。
養成講座で実際に行っている指導や方法に沿っているのですが
様々な場面で、
この時点で・この指導で多くの人が辞めていきます。
という旨が書かれています。
それだけ、素人が小説(もしくは小説もどき)を書けるように
体力・技術・気持ちを付けるっていうのは難しいのだなと理解できます。
しかし鈴木先生の指導を経て、それを越えて行った方々が受賞し、
これから活躍せんとされていることは
この本に大きな真実味を与えています。
(もちろんもとより自分のような素人が疑う余地もないのですが)
ライトノベル関係は、
読者が作家を目指す流れが多く、
こういったハウトゥー本も多いのですが
このように具体的にリアルに方法論から言及した本は少ないです。
作家を目指している人、新人賞にチャレンジしている人に
是非読んでほしい一冊です。