11月に1巻が発売された『背すじをピン!と』の
2巻が早くも発売されました。
■『背すじをピン!と』1巻発売
【http://0o0o0o0o0o.seesaa.net/article/429094818.html】
今回は、初めての大会とその後の影響、
そして文化祭の準備までが描かれています。
あれだけ練習しなんとか最低限見せられるようになったものの
いざ本番で大勢の人の目の前で踊る緊張に
うまく始められない2人。
そして、大会から明けてすぐに文化祭の準備が始まります。
クラスでの出し物はもちろん、
競技ダンス部としてのイベントもあります。
オリジナルダンスの披露に向けて
決意を新たにする2人なのでした。
競技ダンスの大会という
読者にはルールから説明しなきゃいけないところをクリアにしつつ、
メリハリのある作画で、初めて人前で踊る緊張を。
難しいシーンでも、構成・作画の両方とも高いクオリティで表現されてて
とても驚かされました。
メインの2人はあまり踊れませんでしたが
先輩方のダンスシーンでは、
迫力のあるバトルシーンのような作画で
非常に見ごたえがあります。
初めての大会後の2人の心境の変化、周りの反応などは
非常にセンシティブで、わかりやすさ重視の週刊少年誌のテンプレとは
少し離れた表現になっています。
主人公つっちーは
自分が思うようにできなくて感じる【悔しさ】を、
終了後すぐではなく、
少し時間を置いてからその感情の正体に気付きます。
こういう表現に、ページ数かけるのはちょっとした冒険でしょう。
それでも横田先生は伝えたかった。
少年が初めてダンスに出会い、初めて大会に出て、
初めて感じる感情を、しっかり伝えたかった、そう感じとれます。
わたりさんの気持ちについても、
これから丁寧に語られるのだと思います。
一方、シリアスな大会からうってかわって
楽しい楽しい文化祭です。
留年してる軽音楽部の先輩が妙にクローズアップされてたり
ダンス部員の各クラスの催し物も楽しそうで、
素直に文化祭当日が楽しみです。
少し重めの話をやった後にこういうコミカルな展開があるのは
気軽に読み進められるのでうれしいですね。
また、土井垣部長とリオ先輩の馴初めが
巻末描き下ろしで収録されています。
ここらへんは、おいおい語られるところかなと
思っていましたが、さらっと出してきましたねw
週刊連載ですし、本編はつっちーとわたりちゃん2人の
物語に集中したいということでしょうか。
魅力的なキャラクターをたくさん抱えているので
こういうショートや外伝4コマももっと読んでみたいですね。