漫画感想/角栄に花束を 1巻(大和田秀樹)





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田中角栄の人生を描く『角栄に花束を』1巻です。第一話「角栄との約束」から第九話「生産力」まで、若かりし頃の角栄のエピソードが収録されています。生涯の友 入内島金一氏の語りから始まり、時代は昭和9年、出会いの15歳までさかのぼります。

大和田秀樹先生は『ムダヅモなき改革』『疾風の勇人』『「ガンダム」を創った男たち』など、過去の偉人エピソードを豪快に表現するのに長けた漫画家です。稀代の政治家田中角栄も、大和田節で熱く描かれています。若かりし頃の角栄はもちろん、彼に目を付けた大人たち、大河内先生や市村清も格好良く表現されています。そして、「土方は地球の彫刻家」「人の使い方」「ロータリーキルン建設」など魅力的なエピソードに事欠かないのが角栄。面白い話がこれでもかと詰め込まれています。巻末に並んだ参考文献は31冊。本作を執筆するための下準備にかなり時間をかけたと思われます。同じように政治家の半生を描いた前作『疾風の勇人』が途中で終了してしまったくやしさもあり、大和田先生は力を入れて取り組んだのでしょう。

2巻はいよいよ軍隊時代。赤紙一枚で誰もかれもが戦争に征く時代です。果たして彼の行く先に待ち受けているものは・・・。





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