【ラノベ感想】絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時





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講談社ラノベ文庫『絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時』の紹介です。

 風紀委員の佐倉さんから預かった謎のゲームソフト。 それは現実世界の同級生たちを使った恋愛シミュレーションゲームだった! 行方不明や登校不可能となった同級生たちの全員の恋愛攻略フラグをたて、なんとか現実世界にみんなを返さないといけない。 制限時間は残りわずか。しかもセーブ回数はどんどん減って、ムダな選択肢は増えていくばかり!? あなたが迎えるのは、ちょっぴりビターなエンディングか、真の愛を見つけるトゥルーエンドか、それとも全員死亡のバッドエンドか!!?

 

本屋で見かけたときに目を疑いましたよ、この表紙イラスト。どこかで見かけたような、ちょっと古いような気がするけど、魅力的な作風。あ、同級生だ!竹井正樹先生だ!

ってことで即購入しました。タイトルも、某TV番組のパロで、コメディ要素強めのラブコメなのかなという予想で。自分の好きな要素ガン盛りなので、買わない要素はなかった。

 

結論から言うと、「〇〇してはいけない」というタイトルの要素はほとんどないです。タイトル会議で、単巻だしノリで付けた感じでしょう。しかし内容は、個人的にスマッシュヒットしました。まず、主人公が普通。これが地味に新鮮でした。最近読んだラノベ主人公は、どいつもこいつも「普通より頭がよく」「普通よりひねくれてる」または「何かの分野で優秀」なヤツが多く、ちょっと飽きてました。本作の主人公鈴瀬ユートは、頭がキレるわけでもなく、とりたててエロいわけでもなく、せいぜい普通より少し優しいくらいです。そして作中でこの件にも触れられません。ネタにもされない普通。おそらく、ギャルゲーの主人公をイメージした設定になっているでしょう。

オタクネタにもエロネタにも過剰に反応しないので、ヘンに話が横道にそれません。そういう小ネタが好きだったのですが、最近はどのラノベにもふんだんに使われすぎていて食傷気味でした。そういうのがないのもポイント高いですね。

以上のような主人公の設定で非常に読みやすくなっています。ヒロインたちもテンプレに綺麗にのっていて、意外性こそありませんが、気持ちよく読めます。章ごとに攻略ヒロインが分けられており、イレギュラーがないので本当にゆったり油断して読めます。同じギャルゲーを繰り返しプレイするわけですが、既読スキップやセーブ&ロードというギャルゲーガジェットの使い方が上手く、冗長になりがちな展開を省略できるのもテンポよくなっていていいです。

難しい伏線にビクビクしすることもなく読める、最近には珍しいタイプのラノベです。ときメモ、同級生が懐かしい人ならきっと楽しめます。続編を仄めかす箇所もあったし、2巻待ってます!!

 

 

 

 


◆◆チラシの裏◆◆

 

 

家の本棚漁って積読を消化しようシリーズです。

生活スペースの整理を本格的に始めました。出てくる出てくる古い本。当時購入したけど読んでないものも多く、整理ついでに読んで記事にしようかなと。発売から時間たってますが、意外な掘り出し物もあるかも。他の紹介記事のように発売直後ではないので、気軽に流し読みしてください。

本作は、単巻だから読みやすいだろうと手に取ったのですが、本当に読みやすいし、面白かったです。こんなんならもっと早く読んどけばよかった。

 

攻略ヒロインが「完全に」章ごとに分けられていて、乱入してきたりなど全くないのがよい安心感を生み出している、と中盤から感じていたんですが、これは人によるかも。展開も割と読めるので、人によってはマンネリの範疇かも。全然関係ないかもしれませんが、バキやケンガンアシュラなどトーナメント戦の場合、トーナメント本戦以外の戦闘はありかなしかみたいなもので。

 





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