漫画感想/ゴールデンカムイ 31巻(野田サトル)





 

覚悟と金を賭けた大冒険、ここに完結!

ついに完結!『ゴールデンカムイ』31巻が発売されました。303話「暴走列車」から314話「大団円」、そしてちょっと描き下ろしかな、後日談のようなおまけが収録されています。表紙はすべてを終えて、ほんのり笑顔の杉本佐一。

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敵味方熊入り乱れた大混戦が続きます。息が詰まるような生死を分かつ戦闘の中、あるものは生き様を、あるものは覚悟を賭けて、戦い続けます。その果てにあるものとは、、。

 

ここまで生死を賭けた大冒険を繰り広げた人間たちが最後の意地をかけて戦います。31巻開始時には、9人と兵士たちがひしめき合った地獄に向かって疾走する列車。そこに途中乗車してくるのは、ヒグマ。こんな時にもカムイは人間に襲い掛かってくるのかと思うと、最終決戦に必要なピースにも思えてくる一方、野田サトル先生の悪乗りの極みにも思えて笑えて来ます。鶴見中尉はその野望をかなえるために、多くの人間を利用してきました。その因果がここに集まってきます。

土方歳三、牛山辰馬も壮絶な最後でした。牛山が活躍する307話のサブタイトルが「ちんぽ先生」なの最高すぎる。土方歳三も、死んだと思ったら死んでないし、あれで死なないならもう死なないんじゃないかと思いました。

野田先生は本当に人間を描くのが上手い。作劇的な意味でも画力的な意味でも。ここまで魅力的なキャラクターを創出し、活躍させて、それらを束ねて物語を描き切ったのは称賛に値します。ラストまで最高な物語を走り切ったと思います。また、絵的には、人間の表情を描くのが非常に巧い。コミカルな表情はもちろん、微妙なニュアンスの表情の描き分けが素晴らしいです。複雑な感情を持ち、読者に様々な顔を見せてくれた鶴見中尉は、最後の最後までいい顔を見せてくれました。最後、杉本と揉み合う鶴見中尉の顔は、何度も何度も読み返しました。

 

 







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