このマンガがすごい!2023 オトコ編で第5位の怪作。山口貴由が紡ぐ新たな物語。
いままでの山口作品よりさらに重い、独特の空気感から始まる本作。特撮美術の話かと思えば、それは表層的なもので、とてもじゃないが簡単には語れない話が紡がれます。まだ何かに取りつかれている男実相寺とその古い友人たちの物語。
切通は実相寺の足りないところ、社会性を持ち合わせており、彼に必要な、大事なパートナーだったように思えます。狭山氏を訪れた時の様々なフォローは、彼の有能さとやさしさが見えました。実相寺の抜身の刀のような怖さを和らげる、そういう雰囲気がありました。
まだ物語の全貌はつかめていません。これから彼らが向かう先は、彼らの過去は。
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