2023年7月7日、今年のストリートファイターリーグが始まりました。今年はまず9チーム総当たりリーグの1st Stage、ここで下位3チーム脱落し、6チームで2st Stageという流れになっています。スト6はまだ発売から1か月で、初めての大きな規模の国内大会になります。各プロゲーマーのお披露目になり、どのキャラを使うのか、どこまで仕上げているのか、選手起用の判断など楽しみなポイントが盛り沢山です。
■MATCH 1:Team iXA 広島 vs FAV gaming
●キチパ(ザンギエフ)vs ボンちゃん(ルーク)
ボンちゃんが前日入念に準備していた組み合わせに。1ラウンド目は流れるようにボンちゃんが勝利。2ラウンド目もうまく試合展開をコントロールしたボンちゃんが冷静に勝ち、1試合目WIN。飛び道具に頼らず、キチパの攻めを見て、起点を潰す行動が光る。
2試合目、飛び道具も混ぜ始め立ち回りをコントロールするボンちゃんに対し、細い細い攻めを通し1ラウンド目はキチパ。2ラウンド目も読みあいを通しキチパが追い付く。
3試合目、すさまじい緊張の中、立ち回り続け、最後はバーンアウトし不利ながらもめくり飛びを通し、ボンちゃんWIN!!
●ストーム久保(エドモンド本田)vs ときど(ケン)
ケンの波動拳をOD頭突きで打ち砕く。ジャストパリィを使いODゲージのコントロールもしっかりできている。1ラウンド目の勢いもままに、2ラウンド目はお互いリーサルの見える中、DR2連発からしっかりリーサル千秋楽を決めてストーム久保の勝利。
2試合目、ときどはOD昇竜でバーンアウトするもうまくやり過ごし1ラウンド目を取る。本田の攻めをジャストパリィで受け流し2ラウンド目も取り、ときどが追い付いて1-1。
バーンアウトケンを画面端に投げ、インパクトコンボから詐欺飛び大銀杏投げで1ラウンド目はストーム久保。2ラウンド目は、またお互いリーサル付近の中、投げ抜け誘いからコンボをしっかり決めたときど。3ラウンド目、SAゲージ差を生かし体力リードを作った久保。しかしときどの攻めが光り、またも投げ抜け誘いで崩してときどWIN。
ストーム久保の想定通りのプランで始まったが、2先という短い中にときどが対応し、流石の勝負強さを見せた。
●アクア(JP)vs sako(春麗)
大将戦はBO5(3先)。1ラウンド目、死ぬ気でやってきたアクアが見たことないリーサルでやり込みを見せる。2ラウンド目はsakoもマニアックなコンボにすべてのリソースをつぎ込んでリーサルを狙うも届かず。バーンアウト状態からなんとか覇山就でもぎ取る。
2試合目、ノリノリのsakoが常時、立ち回り・コンボともに魅せ、最後は飛び道具を鳳翼扇で抜けて勝利。
3試合目1ラウンド、アクアは遠距離戦で圧倒するも、sakoがジャストパリィから逆転。2ラウンドも、ジャストパリィと鳳翼扇で飛び道具を対応し、sakoの完全勝利。
お互い相当仕上がっていたが、JPの強みである飛び道具に、ジャストパリィと鳳翼扇の対策がバッチリハマった形になった。インタビューによると、練習時はもっとパリィできるらしいので、末恐ろしい。
先鋒中堅はギリギリ競り勝った形でFAVが40ポイントゲット。iXAは悔しいストレート負けとなった。
■MATCH2:SS熊本 vs 忍ism gaming
●ネモ(JP)vs 藤村(ケン)
藤村の横押しの攻めとコンボ判断が光る。2試合目2ラウンド目はネモがパーフェクトで取るが、藤村ケンの火力の前にいいところなしで“光の戦士”JP敗北。JPはかなり対策されている模様。起き上がりに重ねるOD波動がいい味出してた。ケンのコンボ判断が素晴らしすぎる。
●ひぐち(ガイル)vs ジョニー(マノン)
リーグ内ではレアキャラ対決だが、立ち回りはガイル側がかなり行けそう。マノンの”観戦向け”超火力が発揮できるかどうかが見どころ。
1ラウンド目、メダル4枚集めてジョニーが勝利。2ラウンド目はひぐちがドライブリバーサルでうまく守り切り、3ラウンド目もそのまま立ち回りで圧倒しひぐちが勝利。
2試合目も徹底したソニックサマーとドライブリバーサルで何も起こさせずにひぐちが勝利。
マノン的にはきついマッチアップだったが、これはシュートマリーザ読みだったか?ネモJP相手もきついはずなので。
●シュート(マリーザ・モダン)vs ももち(ケン)
かたやリーグ初マリーザ・初モダン、かたやストⅢ3rdから歴史を背負ったケン。
1ラウンド目は差し替えしでケン、2ラウンド目は豪快な攻めでマリーザがとる。マリーザが苦手とするめくり飛びからのコンボでケンが先行し、マリーザが追い付くも我慢比べに耐えたももちケンが勝利。
2試合目はモダンの良さが出てマリーザが勝利。
3試合目、当身を読んだ投げや、ファランクス読み垂直飛びでももちが対抗し、マリーザは強引なコマ投げを通し続ける。最後は猛攻を耐えきったももちケンが勝利。
4試合目、丁寧な差し替えしや垂直飛びでケンがラウンド先行。モダンの強み小パンSAをうまく使い追い付くマリーザ。
最終5試合目、強引な攻めを通し続け一瞬でマリーザが走り切った。ここまでコマ投げを多く見せていたため真っ直ぐな打撃が通った形か。
結果、熊本30-シノビ10。競っていた大将戦で勝ち切ったのは勢いが付きそう。次節は、ネモが執念を見せるか。
■MATCH3:G8S vs CAG
SFL初参戦、ストリートファイター以外のゲームで世界一の称号を得ているマルチゲーマーの集いCAG出陣。
●ガチくん(マノン)vs GO1(ルーク⇒春麗)
1試合目、ガチくんはマノンらしからぬ丁寧な立ち周りで抗戦するも、GO1のルークのポテンシャルを生かした立ち回りに一歩及ばず。
2試合目は丁寧な立ち回りが功を奏し、ガチくんWIN。マノンこんな勝ち方あるんだ。
3試合目、GO1は春麗にキャラ変更するも、丁寧な立ち回りでガチくんが勝利。
●立川(ルーク・モダン)vs フェンリっち(JP)
前回参戦時は無念の0勝だった立川と、ストリートファイター初挑戦のDBZ世界王者フェンリっち、注目の対戦。
両者緊張を感じられる膠着から、モダンらしいODライジングアッパー割り込みでラウンド1は立川。ラウンド2もクラシックでは難しい単発ヒット確認を使ったリードで立川が制する。
2試合目は、バーンアウト狙いのコンボ選択が光りフェンリっちが勝利。
3試合目、JPが丁寧な立ち回りでリードするも、インパクトを通してルークがまくる。ラストラウンド、お互いドライブゲージが枯渇寸前の泥仕合を制した立川が勝利の雄たけびを上げた。SFL初勝利おめでとう!!
フェンリっちJPの立ち回り独特だな、3強Pすげぇ当てる。立川はJPのDR中段全部立ってなかった?
●ぷげら(DJ)vs かずのこ(キャミー)
量子化リニア対世界を獲った”とんおり”。
速さと攻撃力を魅せて1戦目はぷげら。DRが早いので緩急の差がすごい。
2試合目は、するどい攻めを見せたかずのこ。リーサル計算しっかり。
3試合目、守り時の逆択ストライクやまとわりつくような攻めが通りかずのこが勝利。お互い速くて攻めが強いので先に攻めが通るとだいぶ有利だな、、。
4試合目、ODスパイクガードや、攻めが通りぷげらDJがあっという間にKO。
最終5試合目、立ち回りからDRで攻めるぷげらがラウンド先行。かずのこがするどい攻めを通して追い付く。お互い攻めにドライブゲージを使うので常に枯渇寸前で管理してる。最終ラウンドを攻め勝ったのは”すべての格闘ゲームに愛された男”かずのこ。
●立川(ルーク・モダン)vs GO1(ルーク)
20ポイント同点により、延長戦発生。5ポイントを争う1先マッチ。
たったいま圧倒的な強さを見せたかずのこが出ると、実況解説視聴者グッパチみんな思っていてモダン立川が対応するために出てきたようだが、CAGが選んだのは読みを外すようにGO1ルーク。モダンクラシック同キャラ戦というレアな対戦。クラシックだが反応全一のGO1はどう立ち回るか。
お互いディフェンシブに立ち回る中、ルークを知り尽くした立川がラウンド先取。2ラウンド目は一転、攻めを通し、画面端で勝負インパクトも通した立川が気持ちでチームに勝ちを手繰り寄せた。
初日から手に汗握るすごい試合ばかりでした。見てるだけでげっそり疲れた。0-40、10-30、25-20と結果もバラバラ、キャラも様々でいろんな展開が見れました。次は7月14日(金)19時から。魚群、名古屋、DFMの初陣が楽しみです。
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